優秀な人材が欲しい

歯科医院の採用はマーケティング!採用失敗を防ぐ4つの設計

人気店には「働きたい人」が集まる

あなたは、いつも行列のできる
人気飲食店の前を通ったことはありませんか?

 

人気を博しているのは客だけではありません。
その店の求人には、驚くほど多くの応募が集まります。

 

時給が突出して高いわけでもない。
華やかな仕事でもない。
それなのに「あそこで働きたい」と人が集まってくる…

 

一方で、条件面ではむしろ好待遇のはずなのに、
求人サイトに掲載しても応募がゼロという店もあります。
たとえ採用できても、数ヶ月で辞めてしまうことも…

 

この差はいったい、どこから生まれるのでしょうか?

 

実は、人気店の経営者は「客を集める思考」と
「人を集める思考」を、まったく同じものとして扱っています。
どちらも、「選ばれる理由」を設計しているのです。

 

さて、先生の歯科医院ではいかがですか…?

 

スタッフの募集をかけても応募が少ない…
やっと採用したと思ったら、数ヶ月で辞めてしまう…
ドタキャンする患者への対応に追われながら、
スタッフの穴埋めまで自分でこなす…

 

こうした状況に、心当たりはありませんか?

 

多くの院長先生は、採用を
「たまたま良い人が来てくれるかどうかの運任せ」
だと感じています。
しかし、それは大きな誤解です。

 

スタッフ採用は、
集患マーケティングとまったく同じ構造
を持っています。
そして、設計できるものなのです。

 

私は200を超える歯科医院の経営改善に携わってきましたが、
スタッフ問題を根本から解決した歯科医院には、
共通する「設計図」があります。

 

今日は、その考え方と最初の一歩をお伝えします。

スタッフ採用と「集患」の構造

先生は、新規患者を増やすために何をされていますか?

 

ホームページを整え、医院の強みを言語化し、
どんな悩みを持つ患者に来てほしいかを考える。
競合医院との違いを打ち出し、選ばれる理由を設計する。

 

これらはすべて、マーケティングの基本です。

 

ところが、こと採用となると、
多くの歯科医院で発想がガラリと変わります。

 

求人媒体に定型文を載せる…
給与と勤務時間を書く…
「経験者優遇」と添える…

 

そして、応募を「待つ」…

 

なぜなら、多くの院長先生の頭の中に、
こんな思い込みがあるからです。

 

「募集をかければ、誰かしら応募してくるだろう」
「歯科衛生士なら、いれば誰でも助かる」
「教育すれば、どんな人材でもある程度は育つ」

 

この受動的な発想こそが、
採用マーケティングの最大の落とし穴
です。

 

考えてみてください。

 

集患において「誰でもいいから来てほしい」
と発信する歯科医院はありませんよね。

 

対象を絞り込み、
その患者に響くメッセージを設計するからこそ、
来院につながります。

 

採用も、まったく同じです。

 

「誰でもいいから応募してほしい」という求人票には、
誰の心にも響かないメッセージしか書けません。

 

結果として、応募が来ない。
あるいは、価値観の合わない人材が集まってしまう。

 

ここで重要なのは、視点の切り替えです。

 

求人票は「募集要項」ではなく、
「働き手に対するランディングページ」

 

応募者は「労働力の提供者」ではなく、
「選ばれる側であり、選ぶ側でもある存在」

 

つまり採用とは、院長先生と求職者の
相互選択のマーケティング
なのです。

 

この視点に立てた瞬間、打ち手はガラリと変わります。

選ばれる設計4つのステップ

では、具体的にどう設計すればよいのか。
明日から着手できる4つのステップに整理しました。

 

ステップ1: 求める人物像を言語化

まず、「どんな人に来てほしいか」を紙に書き出してください。

 

年齢層や経験年数だけではありません。
仕事への向き合い方、患者への接し方、
チームで働く姿勢、成長意欲の有無。

 

たとえば「予防歯科に共感し、
患者との長期的な関係構築を大切にできる人」
といったレベルまで、具体的に言語化します。

 

これは集患における「対象患者の絞り込み」とまったく同じ作業です。
ここが曖昧なままだと、以降のすべてがぼやけます。

 

ステップ2: その人物が魅力を感じる環境の整備

次に、ステップ1で描いた人物が
「ここで働きたい」と感じる要素を設計します。
以下のような観点で、自院を点検してみてください。

 

  • 待遇: 給与水準、賞与、各種手当は同エリアの相場と比べてどうか
  • 勤務体制: シフトの柔軟性、残業の実態、有給の取得しやすさ
  • 診療体制: チェアタイム、アシスタント配置、機器・設備の充実度
  • 休日: 年間休日数、連休の取りやすさ
  • 教育カリキュラム: 新人教育、継続研修、外部セミナーへの参加支援
  • キャリアアップ: 昇給・昇格の基準、将来像の提示
  • 院内文化: スタッフ同士の関係性、院長との距離感

 

すべてを一度に整える必要はありません。
求める人物像にとって優先順位の高い要素から着手してください。

 

ステップ3: 院内の価値観・ポリシーの明文化

次に、「先生自身と歯科医院が譲れないもの」を言葉にします。

 

たとえば、患者への説明にどれだけ時間をかけるか。
自由診療の提案スタンス。
スタッフ間の情報共有ルール。
遅刻や無断欠勤への向き合い方。

 

これらは日常の判断基準そのものです。
書き出さずに院長先生の頭の中だけにある限り、
スタッフには絶対に伝わりません
。

 

明文化された価値観は、
採用の場で応募者に共有すべき「選考の軸」
になります。

 

ステップ4: 価値観の一致を慎重に確認

最後に、面接段階で価値観の一致を丁寧に確認します。

 

技術や経験は入職後にある程度伸ばせます。しかし、
根本の価値観のズレは、教育では埋まりません。

 

ここで焦って妥協すると、
後で大きな代償を払うことになります。

 

なぜなら、日本の労働法制下では、
一度雇用すると簡単には辞めさせられないからです。
近年は労働争議も辞さない方も珍しくありません。

 

面接は1回で終わらせず、
複数回・複数のスタッフとの面談を設計してください。

 

可能であれば体験勤務を挟み、
実際の空気感の中で相性を見極めることをお勧めします。

 

※体験勤務を実施する場合は、
労働時間・賃金の取り扱いを事前に整理してください。

 

採用の入口を丁寧に設計することが、
退職や労務トラブルを未然に防ぐ最大の投資
なのです。

妥協の採用は両者に不幸にを招く

ここまで、スタッフ採用を集患マーケティングと
同じ構造で設計する方法をお伝えしてきました。
要点を整理します。

 

  • 採用は「待つもの」ではなく、「選ばれるように設計するもの」
  • 求める人物像を言語化し、その人が魅力を感じる環境を整える
  • 院内の価値観を明文化し、面接で丁寧に一致を確認する

 

「応募が来ないから」「早く穴を埋めたいから」
と妥協した採用は、必ず後で大きな代償を伴います。

 

価値観の合わないスタッフは、患者対応の質を下げ、
既存スタッフの離職を誘発し、
院長先生の時間とエネルギーを奪い続けます。

 

そして日本の雇用制度上、簡単には関係を解消できません。
雇う側も、雇われる側も、どちらも不幸になるのです。

 

では、明日から何を始めるか。

 

まずは1つだけ。
「自院に来てほしい理想のスタッフ像」を、
紙に書き出してみてください
。

 

年齢や経験ではなく、価値観や姿勢のレベルまで。
30分もあれば十分です。

 

この一枚の紙が、先生の歯科医院の採用を変える
最初の1歩になります。

 


 

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歯科医師
歯科医院の集患・経営、
ブランド構築コンサルタント

株式会社120パーセント
代表取締役  近  義武

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