売上UPの鍵は患者単価｜歯科経営を変える5つのアプローチ

「売上を上げたい」その前に知っておくべき、たった1つの公式

歯科医院の売上は、たった1つの公式で表されます。

患者数 × 患者単価 × 来院回数/頻度

これが全てです。
シンプルすぎて拍子抜けするかもしれません。

しかし、どんなに高度な治療技術を身につけても、
どんなに立派な設備を導入しても、
この公式から逃れることはできません。

売上を向上させたいなら、
この3つの項目のいずれか、
または複数を上昇させるしかないのです。

わかってはいるけど、具体的に何をすれば…

そう感じている先生は少なくないでしょう。
特に多いのが「自費率を上げたい」という相談です。
つまり、患者単価のUPですね。

今回は、この患者単価UPに焦点を当てます。ただし、
単に「患者から多くお金をもらう」という発想ではちょっと…
ここで、考え方を少し修正してみてください。

この視点で捉え直すと、
取るべき行動が明確に見えてきます。

実は、患者単価を上げるルートは5種類しかありません。
あなたの歯科医院に最適な方法はどれか、
一緒に整理していきましょう。

患者単価を上げる「5つのルート」

患者単価を上げる方法は、突き詰めると5つしかありません。

それぞれ特徴が異なります。
費用、効果が出るまでの時間、手間。
あなたの歯科医院の現状に合わせて選んでください。

ルート1｜ハンドスピードの向上

最もシンプルな方法です。
同じ治療を、より短時間で完了させるようにします。

治療に要する時間が短縮されれば、
これまでと同じ1回の診療で、
より多くの治療を行うことが可能となり、
結果として、時間あたりの報酬が上がります。

費用はほとんどかかりません。
必要なのは、あなた自身の努力と修練です。
スピードを上げつつ、治療の質を保たねばなりません。

ただし、効果が出るまでには時間がかかります。
アシスタントのスキルアップも並行して必要になるでしょう。
地道ですが、全ての診療で活かせる方法です。

ルート2｜保険診療から自由診療への転換

保険診療を想定していた患者に、
自由診療を選んでもらう成約率の向上です。

これには院内体制の整備が欠かせません。

先生だけが説明しても限界があります。
受付、歯科衛生士、歯科助手。
スタッフ全員で薦める文化を作ることが重要です。

カウンセリングの時間、説明ツールの準備、
成約に至らなかった場合の時間的ロス。
中程度の費用と手間がかかります。

しかし、治療計画がまだ固まっていない患者には
大きな効果を発揮します。

ルート3｜初診から自由診療希望の患者を増やす

最初から自由診療を希望して来院する患者。
この層を増やすことができれば、説明の手間が激減します。

ただし、これは簡単ではありません。

必要なのは…

この記事の公開は2026年5月31日まで