近 義武の歯科医院経営大学

我々歯科医院の院長は、診療室内では歯科医療の面でも医院経営の面でも
誰からも命令されない立場です。

お山の大将と揶揄されたりもしますが
さんざん苦労をして独立開業したのは
この状況を手にするためでもあったわけですから
そのこと自体をどうこういう気はありません。

ただし全てのことに対して自由になっているかといえば
そうはなっていない院長の方が多いのです。
特に金銭面に絡んだところがまさにそれです。

こんにちは、株式会社１２０パーセント代表、
集患、自費率向上、予防歯科の確立をブランディングで実現する、
ブランド歯科医院構築・経営コンサルタント、
歯科医師の 近　　義武 です。

歯科医院経営状況の平均値や最頻値のあたりに位置している院長は
収支差1,200〜1,300万円、税引後の利益が1,000万円前後です。

開業時や改装時の借入金の返済や住宅ローン、生活費等を考えると
これでは自由どころか危険な状況です。

なぜなら、以前と違って歯科医院が増えたため
患者は歯科医院を選ぶことが可能になったからです。

当然、患者は何か気にくわないことがあれば
いとも簡単に転院してしまうわけです。

ここに歯科医院側の経済的に余裕のない状況が加わって
患者に対して相対的に立場が弱くなっており
結果として院長は患者に振り回されるのです。

歯科医院の院長として、社会的な地位はある程度高いものの
目の前の患者に対してはあまり強く出られない…
無茶な要求にもそれなりに答えざるを得ない…
こんな心理状態になりやすいわけです。

せっかく独立開業したのに
これでは勤務先の院長の顔色を伺っていた勤務医時代と
大差がないに等しい。

独立開業したリスクと自由な采配ができる度合いを天秤にかけても
1,000万円前後の利益では、かなり少ないです。

一国一城の主という優越感が先行して、
現実を見て見ぬ振りをしている院長が多いとも言えます。

では、この危険な状態から抜け出し、院長としての
尊厳と自由を確保しながら、利益を増やすにはどうすればいいのでしょうか？

そのためのポイントは次の２つになります。

この記事の公開は2021年7月31日まで