Last Updated on 2023.11.6 by 近 義武
あなたの歯科医院でも
診療時間を定めていますよね？
その営業時間がベストなのか、
再度考えてみるというのは
非常に素晴らしいことだと言えます。
患者の需要を探り、
ニーズが十分にあるのに供給の少ない時間を
診療時間に定める戦略は理にかなっています。
実際に24時間診療を謳う歯科医院も
365日稼動、休診日なしの歯科医院も存在します。
患者にとってはいつでも診てくれる
歯科医院の存在は心強いでしょう。
しかし、深夜に勤務する歯科医師やスタッフは、
そしてあなたはどう感じるでしょうか？
患者が来てくれればそれだけで満足ですか？
こう言っては身も蓋もないかもしれませんが
深夜に来院する患者の素性は
どうしても良くない傾向が強くなります。
そんな患者とうまく付き合っていくだけでも
それなりに大きい精神的負担になります。
アポイントはどれほど守ってもらえるのでしょうか？
いつでも診療しているなら、
別の機会でも来院すればいいだろうと
安直に考える患者だっているでしょう。
ちょっと目先を変えてみます。
外食産業では営業時間の短縮が進行中です。
「ロイヤルホスト」は2017年1月に24時間営業を中止。
「ガスト」は09年に3割ほどあった24時間営業の店が
18年は1割以下になっています。
私のもとに相談にくる院長の相談でも、
「遅番スタッフの不足」が2015年頃から
一気に増えました。
仕事とプライベートのバランスに対する意識の変化と
他業種での労働環境の改善改革の進行で
歯科業界での人手不足が加速したのです。
その人手不足の解決策の１つとして
「診療終了時刻の繰り上げ」は現在でも提案しますが
2016年当時は『絶対に無理！』と
即座に否定されることがほとんどでした。
「ニーズがあって供給の少ない時間帯に診療する」
「診療時間を繰り上げ短縮して人員を確保する」
どちらも経営施策として成り立ちますし
優劣があるわけでもありません。
しかし、両方を同時には行いにくい施策同士なのです。
どちらにするのか、もしくはどちらも採用しないか、
それを決めるのは院長先生の価値観です。
何を重要視するのか…
どんな歯科医院にしたいか…
そういったマインドによって決まってきます。
ここに歯科医院の立地、患者層、
先生の得意分野などが絡んできますから
ややこしくなるわけです。
他の成功している先生のやり方が
必ずしも上手くいかないのは
こんなところにも原因があるのです。
何事も段取り、方針決定が
実際の施策の遂行よりも先になります。
開院時に決めたきりになっていることや
慣れ親しんでいるやり方も
もっと大事なことのために
変えなくてはならないかもしれません。
表面化している問題にばかり注視していると
見えども視えないことが出てきやすいものです。
もう一度今の状態が最善なのか、
思い込みがあるのではないか、と
見直してみてはいかがでしょうか？
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歯科医師
歯科医院の集患・経営、
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株式会社120パーセント
代表取締役 近 義武
