経営者の心構えとは

経営不振の真犯人は誰? 成長歯科医院と停滞歯科医院の思考の差

経営不振の真犯人は誰か? -成功から遠ざかる思考の罠-

先日、ある高級レストランのオーナーと
話をする機会がありました。

 

お客さんが貧乏舌すぎて、
うちの料理の
良さがわからないんですよ…

 

そう言いながら彼は肩を落としていました。
この言葉を聞いて、あなたはどう感じますか?

 

「なるほど、そうかもなぁ」と思いましたか?
それとも「それ、本当に客側の問題?」と
疑問を感じましたか?

 

実は歯科医院の経営においても、
同じような思考の罠に陥ることがあります。

 

「患者が減るのは競合が増えたから仕方ない」
「技術の高さを理解してもらえない」
「スタッフがすぐ辞めるのは若い世代の我慢が足りないせいだ」

 

あなたはこうした言葉を口にしたことはありませんか?

 

過去15年間で3000名以上の歯科医院の院長と
歯科医院経営の話をしてきた私の経験では、
停滞している歯科医院には共通の特徴があります。

 

それは「問題の原因を常に外部に求める」
という思考パターンです。

 

もちろん外部環境は厳しいです。
歯科医院の数はコンビニより多く、
人口減少も確かな事実です。
コロナ禍の影響も小さくありません。

 

しかし、同じ環境下でも着実に成長し続ける
歯科医院があるのも事実です。

 

その違いはどこにあるのでしょうか?

 

答えは「どこに焦点を当てるか」にあります。

 

外部環境という変えられないものに焦点を当てると、
あなたは「できない理由」を見つけ続けることになります。

 

これが「思考の罠」です。

 

実は、この罠から抜け出すことが
経営改善の最初の一歩なのです。

あなたは何に足を引っ張られているのか

それでは、あなたの歯科医院が直面している
課題について、率直に自己診断してみましょう。
以下の言葉を発した心当たりはないでしょうか?

 

「うちの周りには歯科医院が多すぎる。
これ以上患者を増やすのは無理だ」

 

「少子高齢化で若い患者が減っている。
子供の数が減れば当然患者も減る」

 

「自分の治療技術の高さを
患者は理解できていない」

 

「コロナの影響で
患者が歯科医院に戻ってこない」

 

さらにこんな思いも抱えていませんか?

 

「ディーラーや業者には
もっと良い情報を持ってきてほしい」

 

「税理士や会計士からの
経営アドバイスが的確でない」

 

「今どきのスタッフは
我慢が足りなくてすぐ辞めてしまう」

 

「スタッフの採用や教育に
時間とお金を無駄にしている」

 

もし複数の項目に該当するなら、
『外部環境依存の思考』に陥っている可能性があります。

 

これは特別なことではありません。
むしろ多くの院長先生が通る道です。

 

ある歯科医院の院長先生は、
「患者は痛みがなければ来院しない」と思い込んで、
予防歯科への転換を諦めていました。

 

しかし実際には、適切な価値提案により
定期的な予防ケアを受ける患者層は
着実に増加していたのです。

 

もう一つ例を挙げましょう。
「この地域では自由診療は無理」
と考えていた院長先生がおいででした。

 

しかし同じ地域の別の歯科医院では、
適切なコミュニケーションの工夫により、
自由診療率30%以上を維持していたのです。

 

重要なのは、『同じ環境でも成果が異なる理由』を
真剣に考えることです。

 

その違いは何か、それを知ることが
次のステップへの鍵となります。

 

一つだけ覚えておいてください。

 

問題の原因を外に求める限り、
あなたはその問題を解決する力を
手放しているということを。

外部vs内部、本当の問題は?

経営において、すべての問題は大きく
2つに分けることができます。

 

外部環境と内部環境です。

 

外部環境とは、あなたの力では変えられない要素。
例えば「競合の数」「人口動態」「保険制度」などです。

 

内部環境とは、あなた自身が制御可能な要素。
「診療の質」「患者対応」「スタッフマネジメント」
などが含まれます。

 

多くの院長先生が陥る落とし穴は、
外部環境にばかり目を向けることです。

 

「患者が減ったのは近くに競合が増えたせいだ」

 

そう考えると、解決策は見えてきません。
あなたが競合の数を減らすことはできないからです。

 

しかしここで視点を変えてみましょう。

 

「同じ競合環境の中で、なぜ
あの医院は患者を増やしているのだろう?」

 

この問いは、あなたが制御可能な要素に
あなたの目を向けさせます。

 

たとえば「診療時間」という要素を考えてみましょう。

 

「夜間診療の需要はない」
と決めつけていた歯科医院がありました。

 

しかし患者に「本音アンケート」を取ってみると、
平日19時以降の診療を希望する患者が
少なからず存在していたことが判明したのです。

 

もちろん、すぐさま夜間診療を…とは行きません。
スタッフの確保や発生する諸経費、
先生の望む患者の質の担保など
考えるべき事柄は多岐にわたります。

 

仮に、十分な検討をしてみた結果、
夜間診療は見送ることなったとしても
「夜間診療の需要はない」と決めつけて
何も考えない場合とでは雲泥の差があります。

 

問題の本質は認識の転換にあります。

 

外部環境を言い訳にするのではなく、
内部環境の何を変えれば状況が
改善するかを考えること。

 

コンサルティングの現場で
私がよく使う比喩があります。

 

嵐の中で船を進める時、
風の向きを
変えることはできません。

しかし帆の向きを変えることで、
同じ風を推進力に変えることはできるのです。

 

あなたの歯科医院は今、
どんな帆を張っていますか?
そして、その帆の向きは正しいでしょうか?

“問題解決思考”-3つの意識改革-

成功している歯科医院の院長先生には
共通の思考パターンがあります。

 

それは
「自分で制御可能な事柄に集中する」
という問題解決思考です。

 

では、明日から実践できる
具体的な意識改革を3つご紹介します。

 

改革1. データ/数値で現状把握

「なんとなく患者が減った気がする」ではなく、
具体的な数値で把握しましょう。

 

月別の患者数、診療内容、来院頻度、etc…
これらを分析することで、
本当の問題点が見えてきます。

 

改革2. 「なぜ?」を5回繰り返す

問題を発見したら、もしくは問題が起きたら
「なぜそうなるのか?」を考えてください。

 

何らかの答えが出たら、その答えに対して
「なぜそうなるのか?」を重ねて考えてください。

 

これを繰り返して、合計5回
「なぜそうなるのか?」を繰り返し問いかけましょう。

 

表面的な原因から本質的な原因へと
辿り着くことができます。

 

改革3. 小さな改善を毎週続ける

大きな変革は小さな改善の積み重ねです。
「今週中にできる一つの小さな改善」を
毎週欠かさず実践する習慣をつけましょう。

 

「1週間でたった1つ?」と思うかもしれませんが
1年後には50個以上の改善が完了・実現します。

 

これらの思考法を身につければ、
外部環境に左右されない
強い歯科医院を作ることができます。

 

最後に覚えておいていただきたいことがあります。

 

成長する歯科医院と停滞する歯科医院の差は、
置かれている状況ではなく、
その状況にどう対応するかの差なのです。

 


 

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歯科医師
歯科医院の集患・経営、
ブランド構築コンサルタント

株式会社120パーセント
代表取締役  近  義武

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