スタッフも定着！売上も安定！理想の患者に選ばれる歯科医院の作り方

先生は、どんな患者に来院してほしいと考えていますか？

この問いかけに、即答できる院長はそう多くありません。
歯科医師として毎日診療に追われる中、
「どんな患者に来てほしいか」という根本的な問いを
深く考える機会は案外少ないものです。

例えば、あなたにとって理想的な患者像はどれでしょうか？

・予防意識が高く定期的に10年以上通院し続ける患者
・インプラントや審美治療などの自由診療を受け入れる患者
・あなたの治療哲学に共感し、周囲にも紹介してくれる患者
・歯科衛生士の指導をきちんと実践してくれる健康志向の患者
・治療計画を信頼して最後まで通院してくれる患者

もしかすると「患者なら誰でも歓迎」と考えているかもしれません。
「高額な自由診療を受ける患者」が理想と思っているかもしれません。

しかし、理想の患者像が明確でないまま診療を続けることは、
実は大きなリスクをはらんでいます。

なぜなら、
あなたの歯科医院のコンセプトや
診療スタイルに合わない患者が増えれば、
スタッフのストレスも増大し、長期的な経営は不安定になるからです。

これまでに多くの歯科医院の経営改善を
手伝ってきた経験から言えることですが、
長期的に安定成長している歯科医院は、必ず
「理想の患者像」を明確に定義し、
その患者に選ばれるための戦略を持っています。

”理想の患者像が不明確”のリスク

「うちの歯科医院は誰でも歓迎」

このフレーズは一見、
包容力のある良い印象を与えますが、
経営的には多くの問題を引き起こします。

なぜなら、すべての患者に対して
同じレベルのサービスを提供することが
実質的に不可能だからです。

あなたの歯科医院に様々なタイプの患者が
バラバラに来院している状況は、
実は危機的状況のサインかもしれません。

例えば、急患として来院し、痛みが取れると
二度と来なくなる患者が多い歯科医院では何が起こるでしょうか？

治療の継続性が失われ、予防の機会も失われるため、
患者の口腔内は長期的に改善しません。

また院長である先生自身も「またいつもの急患対応か」と
やりがいを感じにくくなります。

さらに、多種多様な患者に対応するため
スタッフは毎回異なる対応を迫られることになります。

これは業務の標準化を難しくし、
スタッフの負担を増大させる要因になるのです。

歯科衛生士からすれば、せっかく
ブラッシング指導をしても実践しない患者が多ければ、
やる気を失ってしまうのは当然と言えます。

そして最も大きな問題は、あなたの歯科医院の
ブランディングが曖昧になることです。

「どんな患者にも喜んで対応する歯科医院」は、
言い換えれば「特色のない歯科医院」と
患者に認識されかねません。

その結果、新規患者の紹介率も低下してしまいます。
なぜなら、患者は…

この記事の公開は2025年10月31日まで