近 義武の歯科医院経営大学

こんにちは、株式会社１２０パーセント代表、
患者が集まる歯科医院構築、クリニックの経営アドバイザー、
歯科医師の 近　　義武 です。

この記事を読んでいるということは
平均的な歯科医師に比べて歯科医院経営に対しての
意識が高い方であるはずです。
だからこそ今回の話は是非ともお伝えしたいと感じていることです。

あなたはすでに歯科医院のホームページを
持っていて、稼働させていることと思います。

仮に持っていないとしたら、今すぐ制作に入ってください。
理由は単純です。
『持たないことによる機会損失のデメリットが大きい！』からです。

インターネット上で情報発信の場を持っていないということは
ネット経由での集患を捨てていることになります。
そこに少しでも未練があるなら制作するしかないのです。

現状では、歯科医院のホームページは
新規患者の獲得に向けたツールになります。

ただし、”ホームページを持てば新患が獲得出来る”というフェーズは
2010年から2015年くらいの間で徐々に終了してしまいました。

コレは単純に、ホームページを稼働させている歯科医院の数が
一定数を超えただけの話です。

公開されているホームページが少なければ、
インターネット経由で歯科医院を探していた患者を
例え出来の悪いホームページであっても獲得できたってことです。

もう10年も前の話ですから、現在とは
ホームページを取り巻く状況・条件も変わっています。
歯科医院のホームページが増えたこともその状況の1つです。

他に例えば、

スマートフォンの普及
モバイル端末の小型化、軽量化、高性能化
インターネットに接続する通信インフラの整備

などが揃ったことにより、歯科医院選びは
いつでも、どこでも、誰にも遠慮せずに、好きなだけ
出来るような状況が形成されており、
さらなる利便性向上、速度アップなども進行中です。

何しろ、情報通信機器の世帯保有率については、
携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末では9割超え、
中でも、スマートフォンは8割以上の世帯で保有しているそうです。

現在（2024年末時点）では、
”ホームページを持てば新患が獲得出来る”というフェーズから
その次の、さらにその次のフェーズに移行したところです。

ちなみに”次のフェーズ”は
”Web広告を打てば新患が獲得出来る”というフェーズでしたが、
コロナ禍でほぼ強制終了しています。

そして”さらにその次のフェーズ”が現在、
絶賛進行中という流れになっています。

その現在のフェーズが
”患者にわかる差別化・差異化ができれば新患が獲得出来る”
というモノです。

ある意味有名になった、某歯科医院の”顔出し”も
”患者にわかる差別化・差異化”の１形態です。
だいぶ模倣されてきていますよね。

ホームページ上ではもう常套的手法になってしまったので
今さら”顔出し”だけで新規患者の集患にプラス効果は薄いですが、
顔出ししないことでのネガティヴ効果は確実に存在するので、
”どうしてもイヤ”でない限り”顔出し”してほしいです。

リアルの看板には、まだ”顔出し”の”差別化・差異化”効果が
残存していますから、実施するなら早めが良いでしょう。
ただしそれも、珍しさがなくなるほど巷に顔出し看板が増えた段階で
効果はほぼ消滅すると考えて、引き際を見誤らないでください。。

では、ホームページで”患者にわかる差別化・差異化”を
どのように実現するか？
留意すべきポイントを5つ、話していきます。

差別化・差異化のポイント
１：ホームページは新患獲得用と強く意識する

新規患者ですから、あなたの歯科医院についても
あなた自身のことについても、患者（正確には患者未満の見込み患者）は
何も知らないと認識してください。

院内の様子も、診療室の雰囲気も、あなたの優しさや人柄も
な〜んにもわかっていない人を患者として呼び寄せるのです。
ハードルが高くて当然と言えば当然なのです。

「これくらいはわかってくれるだろう」

というのは妥協と同義語です。
細部まで”何も知らない患者”を意識して制作してください。

差別化・差異化のポイント
２：患者があなたに解決を望む悩みや問題点

あなたはどんな悩みや問題を解決する歯科医師なのでしょう。
ココをはっきりさせておかないと
差別化・差異化が進みません。

あなたがたくさんの症状や病状を治療できることはわかっています。
しかし、「私に任せればどんな悩みも解決できます」と言ってしまうのは
現在多くの院長先生がアピールしている形式だからです。

他にも

にこやかで優しい
患者の話によく耳を傾ける
どんな悩みもまずは相談してください

みたいな文言は、まるで”お約束”のように多くの院長がアピールしています。
同じアピールをしている限り、あなたの歯科医院が有意に選ばれることはありません。
選ぶ理由が無いのですから、当たり前です。

競合歯科医院との比較を勝ち抜いて
新規患者に選ばれたいなら…

この記事の公開は2025年5月31日まで