近 義武の歯科医院経営大学

この記事をあなたが読まれる頃には、
歯科医院の年末年始の休業も明けて
新たな目標に向けての業務の調整なども
落ち着いた頃ではないかと思います。

同時に新年会や送別会なども増える時期ではないでしょうか。
歯科医院の院長ともなれば、さまざまな会や団体に所属しています。
人間関係もそれなりにあるようだと
否応なく出席しなくてはならない会も増えますよね。

コロナの影響からだいぶ減ったものの、
私にも各方面からお声がかかります。

もちろん全てに出席していては身が持ちません。
なるべくこじんまりとした会や気心の知れた方が多い会に
ポツポツ出席する程度です。

今年は豊洲での初市・初競りの後に仕事始めの日に
幾人かの友人と和食系の店で食事を共にすることになりました。

毎年注目される“今年の一番マグロ”は青森県の大間のクロマグロ、
276kgで、歴代2番目の高値2億700万円で落札だそうです。

店主さんも交えて、そんな話をしながら楽しく過ごしたのですが、
年末年始を無休で営業したと聞き興味が湧いて、
つい年末年始の商売事情をいろいろ尋ねてしまいました。
その結果、

コロナ期を除けば、年末年始は繁盛する
（だからこそ営業することにした）
ほとんどのお客さんは初市・初競りがいつかも知らない
止め市(12/30)から初市（1/5)まではストックの食材だけで営業
自分（店主さん）なら初市の日までは外食しない
でも初市以降は比較的ヒマ…

なかなか面白いと思いませんか？
私が１番意外だったのは”お客は初市・初競りがいつか知らない”ことで
２番目が、”初市明けは混まない”ことでした。

初市・初競りでのクロマグロの落札価格は毎年ニュースになるので
1/5、1/6あたりに行うのは常識の範疇だと認識していましたし、
市場が休みの間は食材の供給はストップするので
新鮮な食材を堪能したいなら初市後の方が無難だと
誰もが知っているとばかり思っていたからです。

だから、お店側としては元旦から初市までは休むだろうし、
お客側も、仮にお店が営業していても行かないだろう…
私はそんな風に勝手に思い込んでいました。

しかし、実際のところ、年末年始も無休で営業の店は大繁盛、
そして初市の直後の店はガラガラ…

昨今は考え方も多様化しています。
初市に関わらず、休日に外食したい方は大勢いるということですね。
食材の保存技術や設備も進歩しているでしょうから
それを理由に外食をひかえる必要もないと言えばないわけです。

一昔前と違って、元旦から営業している飲食店・小売店も多いですし、
正月は家で家族と過ごすと決めている家庭も少数派でしょうし、
お年始回りをする、向かい入れるという風習も
ほとんど聞かない話になってしまいました。

つまるところ、顧客動向は年末年始だからといって
特徴的な動きはあまりなく、GWなどの連休と大差もない…
ということがみてとれます。

便利になる、知識が増える、意識が変わるなど、
対象者を取り巻く状況の変化によって、
行動も様変わりするものだと改めて実感させられました。

歯科医院経営もいつも通りに開けるべき？

だからと言って、年末年始にあなたの歯科医院での診療を
平常時と全く同じように運営するのは間違いです。

なぜでしょう？

それは、歯科診療をサービスとして考えた場合…

この記事の公開は2025年6月30日まで