近 義武の歯科医院経営大学

自社開催のセミナーでも、自ら参加したセミナーでも
懇親会があればできる限り参加するようにしています。

講師と個人的に話をするチャンスもありますし、
受講者同士でもいろいろな話が聞けて非常に有益だからです。

先日もあるセミナーの懇親会に参加させてもらいました。
飲食を共にしながらの会話は、親密度も好感度も増します。

その時に知り合ったある先生は、
ある治療に自分なりに研究や工夫を重ねて
患者の満足度も高くなったことを熱心に語ってくれました。

その話を聞いて彼に、その治療を前面に押し出して
医院経営の方にも力を入れていくのかと尋ねてみました。

すると、まだそこまでは動いていないとのこと。
「せっかくなのに勿体ないですね」と言うと、
「あんまりそれで儲けようというわけじゃないので…」
という答えが返ってきました。

『ああ、またか…』

いわゆる「ブレイクできないドクターあるある」です！
停滞しているドクターに共通のパターンです。

歯科医院経営に対する嫌悪感

セミナーや勉強会に参加されている方でも、

「大儲けしたいわけじゃない！
「患者を助けたくて…」
「医療にお金の話はどうも…」

などと言って、経営に無頓着なままにしている方は多いものです。

『お金儲けより、理想の実現のため…』というのは、
それ自体は結構なことですし、否定するものではありません。

しかし、なんとなくそんなキレイ事っぽいことを言うだけの人や、
目的、目標が曖昧なドクターも、実はたくさんおいでです。

そんなドクターは儲けどころか、余裕もまるでなくて、
自分の小さな希望も、実現できていないこともしばしばです。

目標、目的を明確にしないままでは、少しでも困難に遭うと

「理想のために頑張るのはつらい…」
「生活のほうが大切だし…」

という考えに逃げて、活動停止に陥ります。

経営＝マーケティングに関心を！

理想の実現のためには、経済的要素も必要です。
収益とは、提供した価値の一部が返ってくるものです。

そして返ってきた収益を…

この記事の公開は2024年5月31日まで