近 義武の歯科医院経営大学

今年は保険点数改正の年ですが、
もう十分慣れたでしょうか？
材料費の高騰で頭が痛い院長もおいでだとは思います。

レセコンなら保険点数改正も数時間の作業で
アプリケーションのバージョンアップや
上書きができてしまいます。

しかし、人間ではそう簡単には行きません。
新しい環境…新しい考え方…
変化を受け入れるのに相当時間がかかる方も
中にはおいでになるわけです。

歯科医院経営がうまく行っていない院長に多いのが
柔軟な思考ができずに凝り固まってしまっているタイプです。

私の話を聞きにくる院長の中にもそういう方はおいでです。
『早速やってみます！』とその場では言っても決してやらない…
「やらない理由」「できない言い訳」を見つけた瞬間に
綺麗さっぱり忘れる方向で脳内調整に入ってしまいます。

そんな方はたいていの場合、学生時代や卒直後に
『刷り込み』を受けているものです。

その典型例の１つが、
「良質な治療をすれば、患者もお金も後からついてくる」
という考え方です。

これを真に受けて、患者が集まる仕組みを全く作らず
治療技術の向上にばかり情熱を燃やしてしまう…
今はいくら腕が良くても、知られなければ患者は来ません。

患者に知られる仕組みや集まる仕組みに
関心を寄せることすら拒絶する院長もいます。

信じ込んでいる思い込み

口コミや紹介だけでうまくいったと思っている院長は、
『見てくれる患者は必ずいる！』
『真面目にやっていれば自然と広まっていく！』
みたいなことを言います。

紹介で集患している99％の院長は、
たまたま紹介が広がっているだけです。
口達者な１〜２人の世話焼き患者が
歯科医院や院長を話題に上げまくっているだけです。

戦略的に紹介してもらえる仕組みを作っている歯科医院は
それこそ１％にも満たないでしょう。

仕組みになっていないもの、再現性のないものを
うまくいっているからと丸ごと信用するのは、
スピリチュアルな理由でビジネスが成功したと信じて
パワーストーンに大枚を叩くのと何ら変わりありません。

また、一方で…

この記事の公開は2022年11月30日まで