経営者の心構えとは

「わかりやすい院長」がスタッフと患者に選ばれる

「わかりやすい」が選ばれる

あなたの周りに、
なぜか人が集まる人物はいないでしょうか。

 

特別に優しいわけでもない。
むしろ少しわがままだったり、
気難しい一面があったりする。

 

それでも周囲から好かれ、信頼されている。

 

一方で、真面目で誠実なのに
なぜか人が離れていく人もいます。

 

この違いはどこにあるのでしょうか。

 

答えは「わかりやすさ」です。

 

好かれる人、愛される人、
周囲に人が集まる人には共通点があります。

 

「この人は何を考えているかわかる」
「どうすれば喜ぶかわかる」
「何をすると怒るかわかる」

 

つまり、相手が対応しやすいのです。

 

たとえ多少クセが強くても、
「この話題には触れない方がいい」
「彼は、この点では絶対に譲らない人だ」
とわかっていれば、付き合いやすいですよね。

 

逆に、何を考えているかわからない人は、
どれだけ人柄が良くても敬遠されます。

 

これは歯科医院経営でも同じことが言えます。

 

患者があなたの歯科医院を選ぶときも、
スタッフがあなたの下で働き続けるときも、
自由診療の提案を患者が受け入れるときも…

 

すべての場面で「わかりやすさ」
選ばれるかどうかを左右しています。

 

ところが、多くの院長は自分を
「わかりにくい存在」にしてしまっています。
しかも、無意識のうちに…

 

今回は、歯科医院経営において
「わかりやすい院長」であることが
なぜ重要なのか。

 

そして、どうすれば
「わかりやすい院長」になれるのかを
具体的にお伝えしていきます。

「察してちゃん」が経営を蝕む

日本人には「察する文化」が根付いています。
言葉にしなくても相手が汲み取ってくれる…
空気を読んで配慮し合う…

 

これは美徳とされてきました。
しかし、経営者としてこの姿勢を続けると、
歯科医院は確実に蝕まれていきます。

 

「言わなくてもわかるだろう」は通用しません。

 

あなたが笑顔でいる理由。
不愉快に感じている理由。
本当に求めていること。

 

これらは言葉にしなければ、
スタッフにも患者にも伝わりません。

 

「察してほしい」という姿勢は、
経営において致命的な問題を引き起こします。

 

スタッフが定着しない

スタッフの離職に悩む院長は多いです。

 

「最近の若い子は根性がない」
「すぐに辞めてしまう」

 

そう嘆く声をよく聞きます。
しかし、本当の原因は別のところにあります。

 

何を期待されているかわからない…
これがスタッフを疲弊させる最大の要因です。

 

「もっと積極的に動いてほしい」
「患者への声かけを丁寧にしてほしい」
「受付対応の質を上げてほしい」

 

院長の頭の中にはきっとあるはずです。
しかし、言葉にしていないとしたら…
スタッフは手探りで働くことになります。

 

何が正解かわからないまま、
院長の表情を窺い、空気を読もうとする…
その緊張感が毎日続きます。

 

結果、「この職場は息苦しい」と感じて辞めていく。
院長からすれば「突然の退職」に見えます。
しかし、スタッフからすれば「限界だった」のです。

 

自由診療が決まらない

自由診療の成約率が低い…
この悩みを抱える院長も少なくありません。

 

「説明はしているのに決まらない…」
「患者が価値をわかってくれない…」

 

そう感じているなら、
一度振り返ってほしいことがあります。

 

あなたは本当に「言葉にして」伝えていますか?

 

自由診療の価値…保険診療との違い…
なぜこの治療をすすめるのか…

 

「説明すれば伝わるはず」
「資料を見せれば理解してくれるはず」

 

これも一種の「察してちゃん」です。
患者は専門家ではありません。
通り一遍の説明だけでは、
自分の人生にどう関係するのか判断できません。

 

「この治療で何が変わるのか」
「なぜ私(患者)の人生に必要なのか」

 

ここまで言葉にして初めて、
患者は検討材料を手にします。

 

察してもらおうとする姿勢が、
成約率を下げている可能性は高いといえます。

「わかりやすい院長」になる3つの実践

では、どうすれば
「わかりやすい院長」になれるのでしょうか?
難しいことは必要ありません。

 

ポイントは、
頭の中にあることを言葉にする習慣
身につけることです。

 

具体的な実践方法を3つ紹介します。

 

実践①:「嬉しい」「困る」を言葉にする

まず取り組んでほしいのは、
感情を言葉にすることです。

 

「ありがとう」だけでは足りません。
「〇〇してくれて嬉しい」
「△△されると困る」
理由とセットで伝えましょう。

 

たとえば、スタッフが
患者への説明を丁寧に行ったとき。

 

「ありがとう」で終わらせず、
「患者さんが安心した表情をしていた。
ああいう説明をしてくれると嬉しい」
と伝えます。

 

逆に、困ったことがあれば、
「〇〇の対応は、
患者さんを不安にさせる可能性がある。
次からは△△してほしい」
と具体的に言葉にします。

 

感情を言語化することで、
スタッフはあなたの基準を理解できます。

 

何をすれば喜ばれるのか。
何を避けるべきなのか。

 

わかりやすい院長の第一歩は、
あなた自身の感情を隠さないことです。

 

実践②:期待と基準を明文化する

次に重要なのは、
期待していることを明確に伝えることです。

 

「言わなくてもわかるだろう」は禁句です。

 

スタッフに求める行動基準。
患者対応で大切にしてほしいこと。
許容できることと、できないこと。

 

これらを曖昧にしたまま
「なぜできないんだ」と嘆いても、
スタッフには響きません。

 

期待は言葉にして初めて「期待」になります。
言葉にしていない期待は、
あなたの頭の中にしか存在しません。

 

朝礼や個別面談の場で、
「私はこういう対応を大切にしている」
「この点だけは徹底してほしい」
と繰り返し伝えてください。

 

一度伝えただけでは不十分です。
人は忘れる生き物ですから、
何度も言葉にする必要があります。

 

面倒に感じるかもしれません。
しかし、この手間を惜しむと、
「何を求められているかわからない」
という状態が続き、スタッフは離れていきます。

 

実践③:「譲れない点」を公言する

最後に実践してほしいのは、
自分の「譲れない点」を公言することです。

 

あなたが完璧な人間である必要はありません。
多少クセがあっても構いません。
こだわりが強くても問題ありません。

 

大切なのは
「この点は絶対に譲らない」

と周囲に伝えておくことです。

 

たとえば、

「治療の質に関しては一切妥協しない」
「患者への挨拶は必ず行う」
「時間厳守は徹底する」

 

何でも構いません。
あなたが大切にしている価値観を
明確に言葉にしてください。

 

すると、周囲はあなたを理解しやすくなります。
「この院長は、ここだけは譲らない人だ」
そうわかれば、
スタッフも患者も対応しやすくなります。

 

一貫性のある「わかりやすさ」は、
信頼の土台になります。

 

逆に、その時々で基準が変わる院長は、
周囲を振り回し、信頼を失います。

 

譲れない点を公言することは、
自分自身の軸を固めることでもあるのです。

「わかりやすさ」という武器

ここで一つ、考えてみてください。

 

あなたは患者に対して、
治療前に丁寧に問診しているはずです。
なぜ問診するのか。

 

患者の病状が理解できなければ、
適切な判断ができないからです。

 

これは他者があなたの言動を判断する際にも
当てはまることなのです。

 

スタッフや患者があなたを理解できなければ、
彼らは適切な行動を選べません。

 

「わかってくれない」と嘆く前に、
「わかるように伝えているか」と
自問してみてください。

 

臨床では当たり前にやっていることを、
経営の場面でもやるだけです。

 

診療と経営は別物ではありません。

 

相手を理解して判断するという点で、
本質は同じなのです。

 

「察してほしい」という姿勢は、
患者に「問診せずに善きに計らえ」と
言われているようなものです。

 

問診をしなければ診断できないように、
言葉にしなければ伝わりません。
スタッフにも、患者にもです。

 

そして、言葉にする習慣は
あなた自身の思考も整理します。

 

何を大切にしているのか。
何を求めているのか。
何が許せないのか。

 

言語化することで、
あなた自身の経営軸が明確になります。

 

「わかりやすい院長」になることは、
周囲のためだけではありません。
あなた自身が迷わず進むためでもあるのです。

 

まずは今日、一つだけ実践してください。

 

スタッフに対して、
「〇〇してくれて嬉しかった」と
理由を添えて伝えてみること。

 

たった一言で構いません。その一言が、
歯科医院の空気を変える第一歩になります。

 


 

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歯科医師
歯科医院の集患・経営、
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株式会社120パーセント
代表取締役  近  義武

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