経営者の心構えとは

スタッフが自ら動き出す歯科医院に変わる5つの転換点

歯科医院改革の真髄!
なぜほとんどの医院が変化に失敗するのか

先日、サッカーの試合観戦をしたときのことです。
対戦する両チームともに一流選手が揃っていると言われるチームでした。

 

個々の選手のスキルを見れば、 両チームに大きな差はありません。
しかし、試合の結果は一方的な展開となり、
4対0という圧倒的スコアで決着しました。

 

勝利したチームの監督へのインタビューで印象的な言葉がありました。
「個人の技術よりも重要なのは、 全員が同じビジョンを共有し、
それぞれの役割を理解していることだ」

 

敗れたチームには優れた個人技術を持つ
スター選手がいたにもかかわらず、
チーム全体としての一体感に欠けていたのです。

 

歯科医院の改革も同じではないでしょうか。

 

技術的に優れた歯科医師がいても、
スタッフ全員が同じ方向を向いていなければ、
患者の心を捉えることはできません。

 

実は、院長先生が院内改革を進めようと努力しているのに
なかなかブレイクできない多くの歯科医院で
よく見られる問題が、この「方向性の不一致」です。

 

院長先生は改革したいと思っていても、
その想いがスタッフに伝わっていなかったり、
そもそも院長自身が何を変えたいのか
明確になっていなかったりします。

 

これでは、いくら優れた技術や設備があっても
医院全体としての力を発揮できません。

 

歯科医院の改革が失敗する理由は主に3つあります。

1、院長の意識改革が不十分なままスタッフに変化を求める
2、改革の方向性が明確化・言語化されていない
3、スタッフとの共有プロセスがおざなりになっている

 

あなたの歯科医院はいかがでしょうか?

 

日々の診療に追われる中で、こうした問題に気づかないまま
停滞を感じている院長先生は少なくありません。

 

今回は多くの歯科医院で実践してもらった
「確実に成果を出す医院改革の5ステップ」を
お伝えしましょう。

 

この方法を実践した歯科医院は例外なく
患者満足度の向上と収益の安定化を実現しています。

院長の意識改革から始まる医院全体の変化

歯科医院の改革で最も重要なのは、
第一歩目の「院長自身の意識改革」です。

 

なぜなら、院長の意識が変わらなければ
歯科医院全体の変化は絶対に起こらないからです。

 

これは、列車の機関車と客車の関係に似ています。
機関車である院長が動かなければ、後続の客車である
スタッフも決して動き出すことはありません。
当然、乗客である患者にも変化は伝わりません。

 

こう言われても、院長先生は
「自に分はすでに変わる気持ちがある」と思っているはずです。
しかし、ここに多くの院長先生が陥りがちな罠があります。

 

それは
「変えたいのは自分ではなくスタッフや環境の方だ」
という思いが少なからずあると気づかないことです。

 

実際、ある歯科医院の院長先生は
「スタッフが指示通りに動かない」と
不満を漏らしていました。

 

しかし問題の本質は、院長自身が
「どんな歯科医院にしたいのか」という
ビジョンを明確にしていなかったことでした。

 

意識改革の第一歩は、自己観察から始まります。
まずは、次の質問に正直に答えてみてください。

 

・自分は本当に変わる覚悟があるか?
・今の状況に対して危機感を持っているか?
・歯科医院をどう変えたいと考えているか?

 

この問いに明確に答えられなければ、
いくら改革を叫んでも空回りするだけです。

 

意識改革を進めるための具体的方法として、
1週間、毎朝5分間「理想の歯科医院の姿」を
紙に書き出してみることをお勧めします。

 

この単純な作業が、院長である先生の潜在意識に働きかけ、
意識改革の強力な触媒となるのです。

明確化と言語化
〜改革の羅針盤を作る〜

院長の意識が変わったなら、次のステップは
「何をどう変えたいのか」を明確にし、
それを言葉として具体化することです。

 

これは改革という航海の羅針盤を
作る作業だと言えるでしょう。

 

羅針盤がなければ、どれだけ立派な船でも
嵐の海で方向を見失ってしまいます。

 

多くの歯科医院改革が途中で頓挫する原因は、
実はこの「明確化と言語化」のステップを
軽視することにあります。

 

「患者満足度を上げたい」
「スタッフの定着率を改善したい」

 

こうした漠然とした目標では、
具体的な行動に結びつきません。

 

例えば、ある歯科医院では
「患者に選ばれる歯科医院になる」という
抽象的な目標を掲げていました。

 

しかし、これを
「初診時の説明満足度を90%以上にする」
「予約のキャンセル率を5%以下に抑える」
といった具体的な言葉に置き換えたことで、
スタッフの行動が一変したのです。

 

明確化・言語化のポイントは3つあります。

1、数値化できるものは数値化(定量化)する
2、期限を設定する
3、現状との差異を明らかにする

 

これらを一つの文書にまとめることで、
改革の方向性が明確になります。

 

先生の頭の中にあるイメージを
言葉にする作業は簡単ではありません。
しかし、この作業こそが歯科医院改革の要となるのです。

スタッフとの共有
〜協力体制を構築する具体的方法〜

院長の意識が変わり、
改革の方向性が明確になったら、
次はスタッフとの共有ステップに進みます。

 

この段階で多くの院長先生が
「一度言ったのに伝わらない」
不満やイライラを感じることがあります。

 

しかし、重要なメッセージが浸透するには、
7回以上の繰り返しが必要だと言われています。

 

ある成功している歯科医院では、
院長が考える改革案を一方的に伝えるのではなく、
改革準備のミーティングを複数回開催し、
スタッフからの意見も取り入れていました。

 

具体的な共有の場としては、
朝礼・終礼といった日常的な機会から
慰労会・食事会といった非日常的な場まで、
あらゆる接点を活用することが重要です。

 

特に効果的なのは、朝礼での「今日の目標」と
終礼での「今日の振り返り」です。

 

「今日は初診患者の説明満足度を
上げるために何ができましたか?」

 

このような具体的な問いかけが、
スタッフの意識を変えていきます。

 

また、メッセージの伝え方にも工夫が必要です。

 

データや数字だけでなく、
患者からの感謝の声や改善事例など、
感情に訴える要素を織り交ぜることで
スタッフの共感を得やすくなります。

 

さらには、先生がどれだけ熱く語るかも
スタッフの反応を左右します。

 

情熱は人を動かす最大の原動力です。
あなたの想いをストーリーとして
語ることを恐れないでください。

全院一丸体制の確立
〜理念を日常の行動に落とし込む〜

改革の方向性をスタッフと共有したら、
次は「全院一丸体制の確立」です。

 

このステップでは、共有した理念や目標を
日常の具体的な行動に落とし込んでいきます。

 

しっかり実行した全ての歯科医院で成果を上げている
とっておきのノウハウを1つ紹介しましょう。

 

それは行動基準の可視化です。

 

例えば、
「患者第一主義」という抽象的な理念を掲げるだけでなく、

 

「初診患者の説明時間は最低30分確保する」
「痛みの訴えには即日対応する」

といった具体的な行動基準に変換するのです。

 

重要なのは、すべてのスタッフが
自分の担当業務においてどう行動すれば
理念に沿えるのかを理解することです。

 

受付担当者、歯科衛生士、歯科助手、それぞれの立場で
「理念を体現する行動」が異なることを認識しましょう。

 

ある歯科医院では、
各スタッフが「私はこうします宣言」を作成し、
スタッフルームに掲示していました。

 

このような「見える化」によって、
互いの役割を理解し、
協力し合う文化が自然と生ま安くなっていきます。

 

もちろん、先生自身も率先垂範することが大切です。
院長の行動は、スタッフにとって
最も強力なメッセージとなります。

改革を定着させる仕組み作り

改革の最終ステップは「仕組み化」です。

 

人の意識や行動は、時間の経過とともに
元に戻りやすい性質があります。

 

これを防ぐには、改革を日常業務の
仕組みに組み込むことが不可欠です。

 

成功している歯科医院に共通するのは、二つの特徴
「改革の見える化」と「評価システムの構築」です。

 

具体的には、勤務表や業務マニュアルに
改革内容を反映させ、定期的な
振り返りの機会を設けています。

 

また、スタッフの評価基準にも
改革への貢献度を盛り込み、
モチベーション維持につなげているのです。

 

例えば、月一回の「改革進捗会議」を開催したり、
四半期ごとに目標達成度を確認する仕組みを作ったりして、
改革を日常の一部にしてしまいます。

 

ここまでお伝えした5つのステップは、
すべて「院長から始まり院長で終わる」プロセスです。

 

あなたがまず自らの意識を変え、明確なビジョンを言語化し、
スタッフと共有して全院一丸となり、
最後は仕組みとして定着させる。

 

この一連の流れを実践できれば、
あなたの歯科医院は確実に変わります。

 

明日からできる具体的な一歩は、
「理想の歯科医院像を紙に書き出す」ことです。

 

変化は小さな一歩から始まります。
その一歩を踏み出す勇気が、
あなたの歯科医院の未来を変えるのです。

 

 


 

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歯科医師
歯科医院の集患・経営、
ブランド構築コンサルタント

株式会社120パーセント
代表取締役  近  義武

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