こんにちは、株式会社120パーセント代表、
患者が集まる歯科医院構築、クリニックの経営アドバイザー、
歯科医師の 近 義武 です。
コロナがある程度収束して、
そこかしこに外国人旅行客の姿を見かけるようになりました。
我々日本人が当たり前だと思っていることでも
外国人からすれば”アメイジング”と感じる事象があると
SNSに投稿されてバズったりしてますよね。
例えば、人口の多い地域では、
道端に自動販売機が設置されていることが
外国人には信じられないことだったりします。
・盗電される
・破壊されて現金を盗難される
・自販機ごと盗難される
・落書き等の悪戯をされる
こんな危険があって、無人の自販機ビジネスなんて
不能というのが世界の常識だからです。
さらに、おでんや出汁、雑誌、玩具など
様々なカテゴリーの商品の自販機が存在しますし、
富士山の山頂や郊外の畑の片隅のような
設置だけでも一苦労する場所にもありますから
外国の方には衝撃的なのでしょう。
そういえば、富士山の山頂の自販機では
ペットボトル1本が500円ほどになっているそうです。
物価が高騰を続けていますから、今年はもっと値上がるかもしれません。
そんな値段でも対価として妥当と考える方が大多数だからこそ
ビジネスとしては成り立っているとも言えるわけです。
この時、富士山山頂のペットボトルの飲み物に対して、購入者は、
その飲み物のおいしさや身体の要求以上に「プラ容器に入り」で
「そこまで運搬」されたことに対価を払うということですね。
全く同じ商品でも、”運搬”という価値が加われば
高額になっていても購入する方は一定数存在するのです。
同様に、アメリカのある小さな町にあるスーパーマーケットでは
40キロほど離れた別の町のスーパーマーケットとは品揃えに遜色ないのに
全ての商品がおよそ2倍の値段で売られているそうです。
なぜだか想像できますか?
答えは『その町の治安がとても悪い』から。
お客も店員も銃を手放せないような、犯罪が多発する町だからです。
店主は、治安の悪いにも関わらず出店し、店を開けて、
犯罪に巻き込まれるリスクの負って商売をしています。
お客は、そんなリスクも負うことなく、
40キロも車を走らせずに商品が手に入る…
2倍の値付けを横暴とは言わないし、文句もつけない…
これらのことから、商品やサービスの価格とは、
その商品やサービスそのものを表すものではなく、
提供される環境や出自、開発過程などの目に見えない付帯物を含めた
”価値”を表しているのだとよくわかるはずです。
なので、あなたが何の遠慮もなく値決めできる
自由診療の料金も現在よりも高く設定してみてはいかがでしょう?
高く設定すると決めたなら、
診療そのもの以外の価値について考えざるを得なくなります。
困ったら値下げなんて、それこそ自ら首を絞めるようなものです。
もったいないし、価格競争の先に明るい未来はありません。
肉体的、精神的、キャッシュフロー的疲弊が待っているだけです。
”世間並”とか”常識”とかは、この際取っ払って、
あなたの自由診療の既存の価値と加えられる価値を考えましょう。
青いビーフジャーキー、ピンクのカレー、黒いハンバーガーなど
食品には従来タブー視されていた色つけで、
でしかも値段が高額という商品が実際にあります。
考えるだけなら、費用もかかりません。
高額な値付けに相当する”価値”について
丸1日ほど部屋に籠って脳に汗をかくのも良いですよ。