Last Updated on 2025.1.3 by 近 義武
こんにちは、株式会社１２０パーセント代表、
患者が集まる歯科医院構築、クリニックの経営アドバイザー、
歯科医師の 近 義武 です。
新年はいかがお過ごしですか？
バカンスを楽しんでいる方もおいでになるでしょうし、
出かけずのんびり休養という方もおいででしょう。
そんな中ですが、あなたはもう今年の目標は決めましたか？
本格的に仕事を始める前に、ちょっと１人になる時間を作って
”目標設定”しちゃいませんか？
ウチの株式会社120パーセントの会計年度末は2月なので
新年度は3月からになります。
ですから、1月、2月はラストスパートや新年度の準備が恒例になっています。
その新年度の準備の1つが”目標設定”です。
年末年始は皆さんお休みですから、
自分だけの時間が確保しやすいのでほぼ毎年この時期にやります。
「1年の計は元旦にアリ」と言いますが、
目標設定なんて別にいつだって構わないと思ってます。
ただし、設定しないという選択肢がないだけのことです。
さらにいうなら、”三日坊主”だって構わないとも思っています。
３日だけでもやらないよりはずっと良いのですから、
たくさん目標設定をして次の目標に向かえばいいだけ。
どれか1つでも成し遂げられたら素晴らしい！これで十分です。
ということで今回は、
間違いやすい”目標設定”とその回避方法を紹介していきます。
成果を目標として設定しない
・売上高年計〇〇万円！
・自由診療率前年比1.２倍！
・リコール人数毎月××人以上！
こんな感じの最終的に達成される『成果』『数値』を目標にするのは
頓挫する可能性が高い目標設定のやり方です。
上記の例で説明しましょう。
「売上高年計〇〇万円！」と目標を掲げたとして、
あなたなら何をするのでしょう？
もちろん先生１人１人で考えつくことも違いますし、
その考えが有効かどうかもマチマチです。
ですから、もし私が
この目標設定を掲げた先生にアドバイスを求められたら、
『何がしたいのかわかりませんが、頑張ってね』
としか言いようがないのです。
ではどうするか？答えは
『逆算して行動目標に改造しましょう』です。
行動目標を設定する
実際にやってみましょう。
売上高年計9,000万円でやってみますね。
自由診療率３割とすると、
保健診療報酬6,300万円、自由診療報酬2,700万円です。
初診患者１人あたりから得られる報酬の平均額を、
保険診療で10万円とすると、年間630人の初診患者が必要。
同様に、自由診療での患者１人あたりの報酬の平均額を
30万円とすると、年間90人にの自由診療患者が必要になります。
ということは、この自由診療率、この平均報酬で経営するなら
毎月50人強の保険診療の初診患者と10件弱の自由診療の成約が
必要だとわかります。
さらにこの歯科医院で、毎月30万円をPPC広告に投下して
コンスタントに20名の新規患者を獲得できていたなら
75万円を毎月投下すれば50人の新患が獲得できることになります。
もちろん、すんなりうまくいくとは限りません。
広告費の予算もあるでしょう。
改善とテストを繰り返す必要があるかも知れません。
別の集患施策を検討する必要が生じるかも知れません。
全てを想定せよという気はありませんが、
少なくとも”こういう行動をする”というところまでは
目標の中に組み込んで”行動目標”にまで落とし込んでください。
行動できたらそれで目標を達成としましょう。
結果はどうあれ”行動したこと”が重要だからです。
行動が必ずしも結果や成果に結びつかないことはよくあります。
良い結果でも悪い結果でも、何かしらの結果が出たなら
必要に応じて改善をして、再度実践テストを行うことにするのです。
悪い結果であろうとも
『このやり方ではうまくいかない』と理解できるのです。
それを踏まえてチャレンジを繰り返せば、
必ず満足の育成に辿り着けます。
これがいわゆるPDCA(Plan/Do/Chek/Action)と呼ばれている手法です。
Planが目標設定そのものです。
DOで行動し、Checkで結果を確認改善、
Actionで改善行動してPlanに戻ります。
この考え方ができてくると、院内のプロジェクトが
一気に動き出すこともしばしばです。
初めての際には現状を把握するための
調査や確認が必要なので多少もどかしいでしょうが、
慣れて仕舞えば定期的な数値のチェックに過ぎなくなりますから
あなたへの負担もあまり大きくありません。
試してみる価値は十分にあります。
今年はこれを試してみませんか？
