優秀な人材が欲しい

あなたが思う理想のスタッフ、本当にいたらリスキーかも…?

「頼れるスタッフ」という落とし穴

ある歯科医院の院長からこんな相談を受けました。

 

「うちのチーフスタッフが急に辞めると言い出して
大変なことになっています。患者の予約管理から
レセプト業務、新人教育まで任せていたのに…」

 

この院長先生、まさに「頼れるスタッフ」への依存が
引き起こす典型的な落とし穴にはまっていました。

 

あなたの歯科医院にも、こんな”万能スタッフ”はいませんか?

 

受付業務に精通し、患者対応も完璧で、
院長の指示を先回りして行動してくれる。

 

さらには他のスタッフへの指示出しまで
一手に引き受けてくれる、頼れる存在。

 

一見、理想的なスタッフに思えます。
しかし、この状況こそが
「経営基盤を脆弱にする最大のリスク」なのです。

 

これまでに2000人以上の院長先生の
ありとあらゆる相談に行ってきましたが、
「頼れるスタッフ」への依存が招いた
経営危機を数多く目の当たりにしてきました。

 

その中には、月商1000万円を十分狙える
安定した経営を行っていた歯科医院が、
キーパーソンの1人の退職によって
最盛期の6割以下まで落ち込んだ例も。

 

なぜこのような事態が起こるのか?
それは、多くの院長先生が気づかないうちに
「依存」と「委任」を混同しているからです。

 

あなたは今日から変えなければなりません。
何を?それは
「依存」という快適な罠から抜け出すことです。

依存がもたらす3つの危険信号

歯科医院における特定スタッフへの依存には
次の3つの危険信号があります。

 

危険信号1:知識と技術の独占

・予約システムの操作方法を一人だけが把握している。
・技工物の依頼・管理を一人だけで行っている。
・患者データの管理方法を一人しか理解していない。

 

こうした状況は、
そのスタッフが休んだだけで診療に支障をきたします。
退職ともなれば
歯科医院の機能が著しく低下するでしょう。

 

危険信号2:指示系統の複雑化

院長であるあなたの指示が、
特定のスタッフを通じて
他のメンバーに伝わる体制は非効率です。

 

情報が正確に伝わらず、
歪曲されるリスクもあります。

 

さらに
「院長はこう言っているけど、私はこう思う」
といった二重メッセージが生まれやすくなります。

 

危険信号3:成長機会の喪失

万能な”エース”がいると、他のスタッフは
積極的に業務を覚えようとしなくなります。

 

「どうせあの人がやるから」
という思考停止が蔓延するのです。
これは人材育成の観点からも大きな問題です。

 

歯科医院のような専門性の高い現場では
経験を通じた学びが不可欠ですが、
特定スタッフへの依存は、他のスタッフの
学びの機会を奪ってしまいます。

 

ある歯科医院では
ベテラン衛生士の突然の退職により、
インプラント治療のアシストができるスタッフが
ゼロになるという事態に陥りました。

 

これは院長先生にとって想定外の事態でした。
他のスタッフは「あの人がいるから大丈夫」
と思い、学ぶ意欲を持たなかったからです。

「指示の出し」の黄金バランス

依存から脱却し、
真の「委任」へと移行するには、
指示の出し方を見直す必要があります。

 

多くの院長先生は次の二つの極端な
指示パターンに陥りがちです。

 

極端①:細かすぎる指示

「診療チェアの角度はこうして」
「患者には必ずこの言葉を使って」
「器具はこの順番で並べて」

 

このように細部まで指示すると、
スタッフは考えることをやめます。

 

判断を間違えるリスクを避けるため、
指示待ち人間になってしまうのです。

 

極端②:大雑把すぎる指示

「今日の患者をよろしく」
「あとはうまくやっておいて」
「適当にやっといて」

 

こうした指示では期待する成果が得られず、
院長の「こんなはずじゃなかった」という
不満につながります。

 

理想的な指示とは、
「何のためにするのか(目的)」と
「どこまで期待をしているか(許容範囲)」を
明確に伝えることです。

 

例えば、「患者に安心して治療を
受けてもらうために、初診時には
必ず治療計画を視覚的に説明してほしい」
という指示は、目的と期待する結果が明確です。

 

そして重要なのは、
「どうやって」の部分はスタッフに委ねることです。
もちろん、最初にスタンダードな方法を
教育してからの話です。

 

目的を踏まえて、結果が許容範囲内なら
あとはとやかく言わないということです。
それが自主性を育み、創意工夫を生み出します。

 

ある歯科医院では、このアプローチにより
スタッフが自ら、患者説明用の模型を
作成するようになりました。

 

結果、インプラント治療の成約率が
従来の31%から48%へと向上したのです。

 

指示の黄金バランスを見つけるには
訓練が必要です。まずは小さな業務から
始めて、徐々に範囲を広げていきましょう。

「段階的権限委譲」の進め方

歯科医院を「一人に依存しない組織」へと
変革するには、段階的な権限委譲が効果的です。

 

具体的には次の「3ステップ」を
実践してみてください。

 

ステップ1:業務の見える化

歯科医院内の全ての業務を洗い出し、
誰が何をどこまでできるのかを
マトリックス表にします。

 

受付業務、アシスト、器具の滅菌、
在庫管理など全ての項目について、

 

「一人でできる」
「サポートがあればできる」
「まだできない」

 

の3段階で評価しましょう。

 

ステップ2:チーム制の導入

診療、受付、衛生士業務などの
カテゴリーごとにチームを作り、
それぞれにリーダーを置きます。

 

重要なのは、チームリーダーが
定期的にローテーションすること。
これにより全てのスタッフが
リーダーシップを経験できます。

 

ステップ3:段階的な権限委譲

最初は小さな判断から任せ、
成功体験を積ませます。

 

例えば
「患者からのキャンセル対応」から始め、徐々に
「治療計画の説明」や「クレーム対応」へと
範囲を広げていく…

 

こうした取り組みにより、
どのスタッフが休んでも、辞めても機能する
「システムとしての歯科医院」が実現します。

 

歯科医療の質を保ちながら、
持続的成長可能な経営を実現するためには、
”人に依存する医院”から”システムで成立つ医院”への
転換が不可欠です。

 

まずは今日から、特定のスタッフに集中している
業務の棚卸しから始めてみてはいかがでしょうか?

 

 


 

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歯科医師
歯科医院の集患・経営、
ブランド構築コンサルタント

株式会社120パーセント
代表取締役  近  義武

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