ブランド歯科医院の構築

新規患者を逃さない”選択と集中”の賢い運用

先日、ある歯科医院の院長から
「ホームページからの新患がなかなか増えないんです」
という相談を受けました。

 

その歯科医院のホームページを拝見してみると、
とても立派な内容でした。

 

最新設備の紹介、治療メニューの詳細な説明、
院長の経歴、スタッフの紹介…
情報量は十分すぎるほどあったのです。

 

しかし、そこには決定的な
問題がありました。

 

「何を伝えたいのか」が
明確になっていなかったのです。

 

あなたの歯科医院のホームページや
チラシを今一度見直してみてください。
そこには患者に伝えたいことがあふれていませんか?

 

「痛くない治療」
「最新の設備」
「親切な対応」
「幅広い診療メニュー」

 

伝えたいことが多すぎると、結局何も伝わらなくなります。
これは私自身の開業当初の大きな失敗でもありました。

 

「すべての患者に、すべての魅力を伝えたい」
という思いが、かえって伝わりにくさを生み出していたのです。

 

歯科医院のホームページでも、チラシでも、パンフレットでも、
「伝えるべきたった1つのこと」は定めなくてはなりません。

 

その「たった1つのこと」は、
それがしっかりと患者に伝わったなら、一定割合で
来院や予約電話といった目的を達成できる必要があります。

 

マーケティングの世界では
「単一メッセージの原則」と呼ばれるこの考え方は、
歯科医院経営でも極めて重要です。

 

あなたの歯科医院は何を最も大切にしているのでしょうか?
その核心となる価値を明確に伝えられているでしょうか

 

この「たった1つのこと」を見つけ、発信することができれば、
患者はあなたの歯科医院を選ぶ理由を明確に理解できるのです。

なぜ『伝えたいこと』を絞れないのか

歯科医師である先生方は、専門家としての責任感から
あらゆる情報を患者に伝えたいと考えがちです。

 

「最新の治療法についても知ってほしい」
「予防の大切さも理解してほしい」
「設備の充実ぶりも伝えたい」

 

この気持ち、私もよく理解できます。

 

しかし、歯科医院の多くが、結果として
この「伝えたいことの多さ」ゆえに苦しんでいました。

 

なぜ歯科医院は「伝えたいこと」を絞れないのでしょうか?
その理由は主に3つあります。

 

1つ目は「すべての患者に対応したい」という意識です。
カリエスの患者も、歯周病の患者も、審美歯科を求める患者も、
インプラントを希望する患者も、全員です。

 

すべての人に門戸を開きたいという思いが、
メッセージの弱体化を招いてしまうのです。

 

2つ目は「他院との差別化」への不安です。
近隣に同業の歯科医院があれば、
「あちらにある設備はうちにもある」と伝えたくなる…

 

そうして競合対策のつもりでの情報発信が、
かえって「どこも同じ」という印象を与えてしまうのです。

 

3つ目は「専門家バイアス」です。
専門家である先生は、患者が何を知りたいかよりも、
「何を知るべきか」という観点で情報を提供しがちです。

 

しかし、患者の多くは専門的な情報よりも、
「この歯科医院に行けば何が解決するのか」
というシンプルな答えを求めています。

 

あなたの歯科医院も、これらの罠に陥っていませんか?
伝えたいことを絞れない状態は、結果的に
「何も伝わらない状態」を生み出してしまいます。

 

だからこそ、「たった1つのこと」に絞る勇気が必要なのです。

心を動かす”たった1つ”の見つけ方

では、あなたの歯科医院が伝えるべき
「たった1つのこと」は、どうすれば見つかるのでしょう?

 

まず、あなたの歯科医院に実際に来院している患者に
「なぜ当院を選んだのか」を聞いてみてください。
これが最も価値のある情報源です。

 

ある歯科医院では「丁寧な説明」が理由だと思っていましたが、
実際には「予約時間の正確さ」が最も評価されていた点でした。

 

次に、あなた自身が最も大切にしている
「診療の軸・核」は何かを考えてみてください。

 

「痛みの少ない治療」?
「予防歯科の徹底」?
「審美性へのこだわり」?

 

この「診療の軸」と「患者が評価している点」との交差点に、
あなたの歯科医院の「たった1つのこと」があります。

 

これを見つけたら、次はその「たった1つのこと」を
様々な角度から表現していきます。

 

例えば「痛みの少ない治療」があなたの歯科医院の強みなら、
ホームページのトップにはその一点を大きく掲げるのです。

 

「痛みを最小限に抑える当院の3つの独自メソッド」
「痛みが苦手な方のための専門外来」

 

このように、強みを具体的かつ魅力的に表現します。

 

そして、ホームページの他のページからも
この「たった1つのこと」を詳細に述べたページに
誘導するよう設計・配置することが大切です。

 

この考え方は他のメディアでも全く変わりません。
チラシ、看板、院内ポスターなど、すべてにおいて
「たった1つのこと」を一貫して伝え続けることで、
あなたの歯科医院の印象が患者の心に刻まれていくのです。

実践できる”メディア改善の第一歩”

ここまで「たった1つのこと」の
重要性についてお伝えしてきました。

 

では、明日から実践できる
具体的なステップをご紹介しましょう。

 

ステップ1:現状分析

まず、あなたの歯科医院のホームページやチラシを
患者目線で見直してください。

 

「初めて見た人が、3秒で何を伝えたいか理解できるか?」
この問いに正直に答えてみましょう。

 

多くの歯科医院のホームページは、
この3秒テストに合格していませんでした。

 

ステップ2:核心を見つける

前述のように「患者が評価している点」と
「あなたの診療の軸」を書き出し、
その交差点を見つけてください。

 

これが、あなたの歯科医院の
「たった1つのこと」になります。

 

ステップ3:一貫性を確保する

ホームページ、チラシ、院内掲示物などすべてのメディアで、
この「たった1つのこと」を一貫して伝えましょう。
表現は変えても、核心となるメッセージは同じであるべきです。

 

ある歯科医院では、「予防歯科の専門家」という一点に絞って
すべてのメディアを再構築しました。
その結果、新患数が月に5人から15人へと3倍に増加しました。

 

重要なのは、この「たった1つのこと」に
あなたの歯科医院の真実を反映させることです。

 

患者は、メディアで約束されたことと
実際の体験に一貫性がある歯科医院に信頼を寄せます。

 

明日から、あなたの歯科医院の
「たった1つのこと」を見つける”心の深掘り”を始めてみませんか?
見つけたら、すべてのメディアで一貫して伝え続けましょう。

 

そうすれば、患者はあなたの歯科医院を
明確な理由を持って選ぶようになります。

「たった1つのこと」を伝え続けることこそが、
歯科医院経営におけるマーケティングの本質なのです。

 


 

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歯科医師
歯科医院の集患・経営、
ブランド構築コンサルタント

株式会社120パーセント
代表取締役  近  義武

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