近 義武の歯科医院経営大学

こんにちは、株式会社１２０パーセント代表、
患者が集まる歯科医院構築、クリニックの経営アドバイザー、
歯科医師の 近　　義武 です。

自由診療は歯科医院にとって大きな収入の柱になっています。
保険診療100％の歯科医院はきわめて少数派といえます。

むしろ多くの院長が『いかに自費率を上げるか』に注力してます。
そのための患者向けプレゼンテーション用のアプリや
パンフレット、リーフレット作成のサービスもあります、

自由診療の成約が欲しいのはわかります。
そのための努力をされているのも承知しています。

しかし中には、逆効果で自由診療を減らしたり、
患者を自由診療から遠ざけるような施策も
結構紛れ込んでいるといえます。

そんな、努力するあなたの足を引っ張る施策には
我々歯科医師の特性から盲点となっているものも
存在しているのです。

今回は、とびきりの盲点、
良かれと思い込んでいる”アノ話”をしていきましょう。

選択肢が多すぎる！

多くの院長先生がやらかしている
最大の”トンデモ施策”は、ズバリ
『患者に示す選択肢：多すぎ』であることです。

ある１つの症状に対して、適応となる治療法が
複数存在していることは珍しくありません。

あなたは、患者にたくさんの治療方法を示して、
自由に選択してもらうことを”無条件で良いこと”だと
考えていないでしょうか？

・患者の意思を尊重している
・歯科医師自身の勉強の片鱗を示せる
・自由診療を選択してくれる可能性が高まる

こんな気持ちが根底にあるため、
ドクターは患者に選択肢をたくさん示してしまいがちです。

例えばインレー修復。
18K、20K、22K、白金加金、セラミクス、
保険の金パラ、CAD、レジンもあります。

全てを提示され、説明をされたら、
患者はどう感じるか考えたことはあるでしょうか？

患者自身にぴったりの治療法を選択できるでしょうか？
料金の妥当性やその価値を少しは感じてくれるでしょうか？

残念ながら、期待するだけ無駄というものです。
これらの選択肢を全て提示することは、
結果的に患者に難しい判断を迫ることになり、
受診意欲を減退させます。

選択肢が多すぎて、考えることを放棄して
思考が停止、現実逃避、損失への過度な恐れを抱く結果、
「より良い選択(自費)ではなく、無難な選択(保険)」
をするのです。

確かに、自由診療の種類を豊富に揃えることは、
患者の治療の選択肢を広げ、選択の自由を提供します。

有効で重要な施策であるのは間違いありませんが、
選択肢過多となってしまうと、途端に”ダメ施策”になるのです。

アクションプラン

対策はもちろん選択肢を減らすことです。
上限は…

この記事の公開は2025年5月31日まで