優秀な人材が欲しい

令和時代の「患者+スタッフ一体型」マネジメント

スタッフを定着させる歯科医院の秘訣

先日、とあるセミナーで
10年以上勤務するベテラン歯科衛生士の方から
興味深い話を聞きました。

 

彼女は3つの歯科医院勤務を経験した後、
現在の医院に定着したそうです。

 

「院長先生の診療への姿勢とスタッフへの配慮が違いました」
「この医院なら長く働きたいと自然と思えたんです」

 

なぜ、ある歯科医院ではスタッフが
次々と退職してしまうのに、
別の医院では長く働き続けるのでしょうか?

 

先生は今、こんな悩みを抱えていませんか?

 

・せっかく育てたスタッフが突然辞めてしまう…
・採用活動に時間とコストがかかりすぎる…
・新人教育の繰り返しで診療の質が安定しない…

 

実はスタッフが退職する理由には
明確なパターンがあります。

 

そして、その原因を理解し
適切な対策を講じることで、
スタッフの定着率は改善するのです。

 

私が多くの歯科医院の業務改善を手伝ってきた経験から言えば、
スタッフの離職問題は単なる「人材不足」ではなく、
医院の運営システムそのものに課題があることがほとんどです。

 

この記事では、スタッフが長く働きたくなる
歯科医院づくりの核心に迫ります。

 

特に重要な3つの要素を掘り下げながら、
すぐに実践できる具体的な方法をお伝えします。

スタッフが長く働きたくなる3つの軸

歯科医院で働くスタッフが退職する理由は
一見複雑に見えるかもしれません。

 

しかし実際には、ほとんどの退職理由は
以下の3つに集約されるのです。

 

1. 人間関係の悪化
2. 成長・やりがいの欠如
3. 待遇への不満

 

この3つの理由を裏返せば、
スタッフが長く働きたくなる
歯科医院の条件が見えてきます。

 

それは、

1. 人間関係が良好である
2. やりがいと成長機会がある
3. 適正な待遇が確保されている

 

この3つの軸をしっかりと確立していることが
スタッフ定着の鍵となります。

 

あなたの歯科医院はこの3つの軸が
どれくらい確立できていますか?

 

これからそれぞれの軸について、
具体的な強化方法を見ていきましょう。

人間関係は共通の価値観が土台

「人間関係が良い」とは
具体的にどういう状態でしょうか?

 

それは先生とスタッフの関係だけでなく、
スタッフ同士の関係も含みます。

 

「スタッフ同士の関係なんてコントロール不能!」
と思われるかもしれませんが、実はここにも
院長先生の大きな影響力が及んでいるのです。

 

歯科医院の人間関係の核となるのは
共通の価値観です。

 

先生が描く歯科医療への志や思い、
患者に提供したい体験や境地、
譲れないこだわり、診療の優先順位…

 

これらをスタッフと共有できていなければ、
いずれどこかで人間関係にヒビが入ります。

 

まずは採用の段階から、
先生の価値観に共感できる人材を
見極めることが重要です。

 

ある院長先生は採用面接で
「最も大切にしている価値観は?」
と必ず質問します。

 

その回答が医院の価値観と相入れるのか、
合致するかを重視して採用の可否を判断するのです。

 

採用後も価値観の浸透が欠かせません。

朝礼で本日特に大事にする価値観を唱和する、
患者への指導や会話で迷ったこと皆で検討する、
患者からの感謝の言葉を共有する…

 

価値観は放置すればすぐに
意識から抜け落ちてしまうからです。

 

さらに具体的な人間関係構築の仕組も必要です。
例えば、

定期的な個別面談の実施
チーム制での目標設定と達成祝賀会
スタッフの誕生日や記念日のお祝い
診療後の短時間振り返りミーティング

 

こうした機会を通じて、
スタッフ一人ひとりの声に耳を傾けること、
共有する価値観から外れない様にすることが
良好な人間関係の土台となるのです。

やりがいの創出と成長の支援

あなたはスタッフがやりがいを感じるのは
どんな瞬間だと思いますか?

 

それは自分の仕事が
誰かに認められ、感謝される瞬間です。

 

ここで重要なのは、あなたの歯科医院の
価値観とスタッフの価値観、そして患者の価値観が
しっかりと一致しているかどうかです。

 

例えば、あなたが
「予防を重視し、一生涯の口腔健康を守る」
という目標・志を掲げているとします。

 

この価値観に共感するスタッフを採用し、
同じく予防を重視する患者を集められれば
あなたの歯科医院にはどんなことが起こるでしょうか?

 

それは、スタッフの丁寧な予防処置や指導が
患者から直接感謝されるという好循環が生じるのです。

 

価値観が一致した患者こそが
スタッフのやりがいを生み出す源泉です。

 

だからこそ、集患対策においても
「どんな患者でも構わない」という
姿勢は避けるべきなのです。

 

むしろ、
あなたの医院の価値観に共感する患者を
意図的に集める工夫が必要です。
例えば、

 

公式サイトやSNSで価値観を明確に発信する
初診前に動画で価値観の内容を詳細に伝える
価値観に共感する既存患者に紹介を依頼する

こうした「来院前教育」により、
医院・スタッフと価値観が合致する患者が
増えていくのです。

 

あるインプラント治療に力を入れる医院では、
治療前セミナーを実施し、丁寧な説明と
医院の信念や価値観の浸透、教育を行った結果、
患者からの感謝の声が増え、
スタッフの離職率が激減しました。

 

スタッフのホスピタリティが理解され、
感謝される環境こそ最大のやりがいになります。

 

そうした土台があってこそ、
スキルアップ研修の機会提供や、人事評価システム、
目標達成のお祝い会などの仕組みが機能するのです。

待遇は新時代の報酬設計で

「待遇が良い」というと、多くの院長先生は
給与や賞与のアップを思い浮かべるでしょう。

 

確かに金銭的報酬は重要です。

 

しかし、令和の時代のスタッフが
最も重視するのは「時間の価値」なのです。

 

今のスタッフにとって、
高時給で効率的に働ける環境は、
単なる高給より魅力的なのです。

 

スタッフへのアンケート調査によると、
「残業が少ない」「休日がしっかり確保される」
ことを金銭報酬以上に評価する声が多数でした。

 

夜間診療や休日診療を行っている歯科医院、
慢性的な残業がある歯科医院は
特に注意が必要です。

 

現代のスタッフは
「拘束時間」に非常に敏感だからです。

 

では、どうすればいいのでしょうか?
ポイントは「効率化」と「時短」です。

 

例えば、

・機器の刷新やハンドスピードアップによる
チェアタイムの短縮

 

・デジタル機器の活用による
診療室内と受付とのオンタイムの連携強化

 

・予約システムの最適化による
患者とスタッフの”待ち”時間の削減

 

こうした設備投資は一時的に
コストがかかるように見えますが、
スタッフの時間単価を上げながら
満足度も高める二重の効果があります。

 

令和時代のスタッフ管理では、
「時間を買う」のではなく
「効率と質を買う」発想への
転換が求められているのです。

明日から実践!一体型マネジメント

スタッフが長く働きたいと思う
歯科医院づくりの3つの軸…

 

「人間関係」
「やりがい」
「待遇」

 

強化することで、あなたの歯科医院は
「選ばれる職場」へと変わります。

 

明日から実践できるアクションとして、
まずは「価値観の見える化」から
始めてみてください。

 

あなたとあなたの歯科医院が大切にしている
思いや志、こだわりを1枚の紙にまとめ、
スタッフと共有するのです。

 

次に、その価値観を共有できる患者を
増やすための集患戦略を練り直しましょう。

 

そして、院内を見直し、無駄な時間を削減する
小さな改善点を探してください。

 

小さな一歩の積み重ねが、
スタッフが誇りを持って働ける
歯科医院をつくります。

 

歯科医院経営の真の成功とは、
患者にもスタッフにも選ばれ続ける
医院になることではないでしょうか。

 

 


 

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