患者と”対等”は間違いです!プロの距離感の作り方

こんにちは、株式会社120パーセント代表、
ニッチな自由診療でも「先生のその治療が受けたい!」患者が集まる歯科医院構築、
クリニックの経営アドバイザーで歯科医師の 近  義武 です。

 

先日、クラッシックコンサートに出かけた帰りの道すがら、
ちょっと思いついたことがありました。
今回はそれを深掘りしつつシェアしようと思います。

少し上の関係性

クラッシックでは指揮者がオーケストラを指揮します。
指揮者によって曲が変わるというのは、
クラッシックファンの間では常識だそうですね。

 

私はそこまでクラッシックを聴き込むことがないので
「そうなんダァ」とは思いますが実感はできません。

 

指揮者も、オーケストラのそれぞれの演奏者も
一致協力して曲を構築する一員なのですから
アーチスト・ミュージシャンとしては対等といえます。

 

しかし、そうは言っても、指揮者は指揮者。
人間としては対等ですが、役割的には「少しだけ上」の
立ち位置から全体をまとめ上げていることを改めて感じました。

 

コンサートホールからの帰路でその姿を思い返しながら、
ふと歯科診療の現場と重なるものも感じたのです。

 

歯科医師と患者の関係性も、
この指揮者と奏者の関係に似ているのではないかな?

 

治療がスムーズに進み、患者の満足度が高く、
リコール率も良好な医院には、共通する特徴があります。

 

それは院長先生が、患者と適切な「距離感」を
保っているということです。

 

あなたは日々の診療で、このような経験はありませんか?

 

「もう少し様子を見ましょう」と提案したのに、
患者が「今すぐ何とかしてほしい」と強く主張してきた…

 

本来なら抜歯が必要なケースなのに
「絶対に抜きたくない」という患者の要望に押され、
無理な保存処置を試みてしまった…

 

そんな時、あなたは患者との
適切な距離を保てていたでしょうか?

 

実は、多くの歯科医師が陥る罠があります。

 

それは「患者と対等でなければならない」
という思い込みです。

 

しかし、歯科医師と患者の対等な関係は
最良の治療に確実につながるのでしょうか?

陥りがちな”対等”という幻想

「患者との関係は対等であるべきだ」

この考え方、一見正しいように思えますが、
実は大きな誤解を招く原因になっています。

 

以前、私は少し親しくなった40代の女性患者から
次のような話を聞かされました。

「前の歯医者さんは何でも私の言うとおりにしてくれたんです。
でも結局、治療が
長引いて大変なことになってしまって…

 

この話、あなたも似たようなケースを
経験したことがありませんか?
きっと、1度や2度ではないはずです。

 

患者の言いなりになることは、
真の意味でのホスピタリティではありません。

 

むしろ、それは専門家としての
責任放棄に近いものなのです。

 

歯科医療は専門性の高い分野です。
患者は口腔内の状態や治療の
メカニズムについて詳しく知りません。

 

あなたは大学で何年も勉強し、国家試験を突破し、
研修を積み、セミナーで学び続けている
歯科医学/歯科診療のプロフェッショナルです。

 

その専門知識と経験を持つあなたが、
専門知識を持たない患者と
「完全に対等」な関係を築こうとすることは、
実は患者のためになりません。

 

たとえば、糖尿病の患者に対して
インプラントのリスクを説明せず、
「患者の要望通りに」処置をする医師を
あなたは信頼できますか?

 

あるいは、明らかに抜歯が必要な、重度Pの動揺歯に対して、
「抜きたくない」という患者の要望だけで、即座に
”抜歯をしない’という判断する歯科医師は、
本当に患者のことを考えていると言えるでしょうか?

なぜプロとしての「立ち位置」が必要なのか?

歯科医師がプロとしての「立ち位置」を
明確にすることには、重要な意味があります。

 

それは単に「威厳を保つ」ためではなく、
”患者に最善の治療を提供するため”です。

 

診療室では、あなたが主導権を持つことで、
的確な診断と治療計画の立案が可能になります。

 

信頼して、「最終的にはあなたに従おう」という思いと
話の全てを鵜呑みにすることなく、疑問があれば質問し、
あなたの治療計画を理解し、納得しようとする姿勢の
バランスが取れていることが大切です。

 

実はこのことが
治療の成否を分ける重要な分岐点になることが多々あります。

 

また、信頼されるプロフェッショナルは、
必要なときには「NO」と言う勇気も持っています。

 

患者の短期的な要望より、
長期的な口腔健康を優先するのが
真のプロフェッショナリズムだと認識しています。

 “信頼”を生むプロの距離感とは?

「少し上の立場」と聞くと、威圧的な態度を
イメージする先生もいるかもしれません。

 

しかし、そうではありません。

 

真のプロフェッショナルとしての距離感とは、
威厳と親しみやすさの絶妙なバランスなのです。

 

以前、たまたま立ち寄ったケーキ屋で、
オーダーケーキの注文を受けていた
パティシエの姿を見かけたのですが、
聞くとは無しに彼と顧客との会話が聞こえてきました。

 

彼は顧客の要望を丁寧に聞きながらも、
「このデザインだと味が落ちます」と
明確に自分の専門的見解を伝えていました。

 

顧客は不満そうな顔をせず、むしろ感謝していました。
これって歯科診療も同じではないでしょうか。

 

患者が求めているのは、ただの「イエスマン」ではなく、
真摯に向き合い、時には厳しいことも伝えてくれる
「信頼できるプロフェッショナル」なのです。

 

信頼関係のポイントは”尊重”と”誠実さのバランスです。
患者の話に耳を傾けつつも、専門家として必要な提案を
しっかりと行うことが重要です。

今日からできる!”距離感”を保つ実践ステップ

1. 診察時の姿勢から変える

診察椅子に座る位置、目線の高さ…
姿勢一つで権威性は変わります。

 

患者よりわずかに高い位置から説明することで、
自然と「先生」としての立ち位置が強化されます。

 

2.説明は「選択肢」ではなく「推奨」から

「AとBとCがありますが、どうしますか?」

ではなく

「あなたのケースではAが最適です。理由は〇〇だからです」

という伝え方をしてみてください。

 

3. 専門用語の適切な使用

わかりやすさを意識するあまり、
専門用語を避けすぎると権威性が低下します。

 

適度に専門用語を交えながら、
わかりやすく説明することが信頼を高めます。

 

4.必要な場面では毅然とした態度で

治療計画を患者が理解せず、無理な要求をしてきた場合は、
毅然とした態度で「それはできません」と伝える勇気も必要です。

主導権を取り戻し、最善の治療を提供

「少しだけ上の立場」を意識することは、
決して傲慢さではなく、プロとしての責任の表れです。

 

今日からの診療で、あなたは
どのような立ち位置で患者と向き合いますか?

 

もし今まで「言われるがまま」の
診療に疑問を感じていたなら、
今日からその姿勢を変えてみませんか?

 

最初は戸惑う患者もいるかもしれません。
しかし長い目で見れば、あなたの専門性を尊重し、
信頼してくれる患者が増えていくはずです。

 

そして何より、あなた自身が
歯科医師としての誇りと自信を
取り戻すことができるでしょう。

 

真のプロフェッショナルとして、
患者を正しく導く勇気を持ちましょう。

 

それこそが、患者に最高の治療を
提供する唯一の道なのです。

 


 

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ブランド構築コンサルタント

株式会社120パーセント
代表取締役  近  義武

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