近 義武の歯科医院経営大学

こんにちは、株式会社１２０パーセント代表、
患者が集まる歯科医院構築、クリニックの経営アドバイザー、
歯科医師の 近　　義武 です。

今回の話は、院長先生が自由に料金設定ができる
自由診療に関する話になります。

保険診療には当てはまりません。
自由診療の値決めに悩んだ際に思い返して欲しい話です。

実際のところ、院長であるあなたは
ご自身が行う自由診療をもっと高額にしたいと、
できれば現在の2倍、いや３倍くらいに出来たら…と、
考えたことはないでしょうか？

正直、現在の値段は安すぎると思うが、
周囲の歯科医院とあまり変わらない相場にしておかないと
患者そのものを失って（転院して）しまいそうで
値上げができないままだ…

こんな先生は多いですし、
値段を据え置いたまま、原材料費や技工料の高騰で
利益の減少に耐えている先生も珍しくありません。

とある自由診療の料金を再考するなら、
あなたは以下のどちらに舵を切るかを
まずは決めなくてはなりません。

（A）低価格路線：どこまでも価格競争/薄利多売をする
（B）高単価路線：コレまでとは違う切り口/厚利小売をする

ざっくり２つの道があるりますが、あなたはどうしますか？

価格競争/薄利多売

薄利多売は資金力がものをいう戦略です。
歯科医療は労働集約（知識集約）型のビジネススタイルですから
価格競争で料金を下げるたびに、最終的には院長、勤務医、
スタッフなど労務者全員の時給がガンガン下がっていきます。

価格競争は、競合歯科医院が
対象となる自由診療から完全に撤退するまで続きます。

「はたらけど　はたらけど猶　わが生活　楽にならざり
じっと手を見る」　　by　石川啄木

この状態を、手元の資金を溶かしながら
突っ走り続けるしかありません。

資金が底をついた段階で、撤退せざるを得なくなる運命です。
大手スーパーの出店で地方の商店街がシャッター商店街になるのは
”薄利多売”戦略に無理やり巻き込まれるからです。

あなたが値段を見直そうとしている自由診療以外に、
ドル箱になっている別の自由診療等を持っていたり、
副業からの定期収入が確立しているなら
積極的に価格競争を仕掛けるのもアリです。

違う切り口/厚利小売

厚利小売戦略を採用するなら、多種多様な手法があります。
考え方として最もシンプルなのは…