経営者の心構えとは

また3日坊主…経営改善が続かない歯科医師に知ってほしい継続の知識

なぜ優秀な歯科医師ほど経営改善が続かないのか

先日、久しぶりに会った友人が
驚くほど引き締まった体になっていました。

 

「どうしたんだ?」と尋ねると、
彼はこう答えました。

 

「ジムに通い始めたんだ。
でも最初は全然続かなくてさ。
3日坊主を5回は繰り返したよ」

 

彼が変わったきっかけは、
トレーナーとの出会いでした。

 

そのトレーナーは筋トレの方法ではなく、
「通い続ける仕組み」を教えてくれたそうです。

 

曜日を固定する。
ジムに行く前に必ず聴く音楽を決める。
トレーニング後のご褒美を設定する。

 

これらの「継続の技術」を手に入れた彼は、
今では週4回、1年以上通い続けています。

 

「やり方じゃなくて、
続け方を教えてもらったのが大きかった」

 

この言葉が、妙に心に残りました。

 

実は、歯科医院経営でも
まったく同じことが起きています。

 

あなたは学生時代、
国家試験という高い壁を乗り越えてきました。

 

開業後も臨床セミナーに通い、
新しい技術を習得し続けています。

 

つまり先生は、「学ぶこと」「習得すること」の
プロフェッショナル
なのです。

 

ところが経営改善となると、
なぜか話が違ってきます。

 

セミナーで学んだ集患方法。
書籍で読んだ自費率向上のノウハウ。
コンサルタントから教わった
スタッフマネジメントの手法。

 

どれも「なるほど」と思い、
「これなら自分の歯科医院でもできる」
と確信したはずです。

 

しかし3ヶ月後、
その取り組みは消えています。

 

日々の診療に追われ、
スタッフの急な欠勤に対応し、
気づけば元の状態に戻っている。

 

なぜ、優秀な先生ほど
経営改善が続かないのでしょうか?

 

今日はその本質的な理由と、
解決策についてお話しします。

「やり方」は知っているのに実行できない

経営改善がうまくいかない理由。
実は、たった2つしかありません。

 

理由その1:問題解決方法がわからない

ただし、これが原因であることは
実はほとんどありません。

 

なぜなら、今の時代、
歯科医院経営に関する情報も
それほどの苦労なく入手可能だからです。

 

書籍、セミナー、YouTube、
オンライン講座、コンサルタント…

 

学ぶ手段は20年前とは
比較にならないほど増えています。

 

ちなみに、私が四半世紀ほど前に、
自分の歯科医院の経営がピンチになった際には
歯科医院経営に関する情報の量も質も
ほぼ役に立たないレベルでした。

 

現在はたくさんの情報が数多く出回っていますから
先生もすでに、いくつもの方法を知っているはずです。

 

・初診患者を増やすにはホームページを改善する。
・自費率を上げるにはカウンセリング時間を確保する。
・リコール率を上げるには患者との関係性を深める。

やり方は、知っているのです。
ただし、信じていたやり方が間違っている可能性も
ゼロではありませんので、注意は払うべきでしょう。

 

理由その2:継続の仕方がわからない

こちらが本当の問題です。

 

たとえばダイエット。
痩せる方法は誰もが知っています。

 

摂取カロリーを抑える。
消費カロリーを増やす。

 

糖質制限だろうが、
ファスティングだろうが、
パーソナルトレーニングだろうが、
根本的な原理は同じです。

 

それでも多くの人が失敗するのは、
「続けられない」からです。

 

受験勉強だろうが、英会話の習得だろうが、
元旦の書き初めで決めた目標だろうが、
そして、歯科医院経営だろうが同じです。

 

ホームページ改善の重要性は理解している。
でも、日々の更新や原稿を書く時間が取れない。

 

カウンセリングの必要性もわかっている。
でも、急患等でチェアタイムが圧迫されて
結局、説明を端折ってしまう。

 

スタッフミーティングを定例化したい。
でも、出入り業者とのやり取りや患者対応で流れてしまう。

 

問題は「やり方」ではなく、「続け方」なのです。

 

どんなに効果的な施策も、「継続できれば」という
隠れた条件があります。

 

その条件をクリアする方法を知らなければ、
どれだけ優れたノウハウも
絵に描いた餅になってしまいます。

継続できないと失うもの

継続できないことの代償は、
想像以上に大きいものです。
まず、周囲からの信頼を失います。

 

「院長がまた新しいこと言い始めた」
「どうせ来月には忘れてるでしょ」

スタッフはそう思うようになります。

 

患者に対しても同じです。
「今月から予防歯科に力を入れます」
と宣言したのに、3ヶ月後には何も変わっていない。

 

こうした積み重ねが、
先生の言葉の重みを奪っていきます。

 

さらに深刻なのは、自分自身への影響です。

 

「また続かなかった」
「自分は経営に向いていないのかもしれない」

 

こうした思いが積み重なると、何に取り組んでも
「どうせまた失敗する」という
無力感が先に立つようになります。

 

新しい経営改善の施策情報を知ったとしても、
「これも続かないだろうな」
と心のどこかで思っている。

 

その予感は、やがて現実になり…
負のスパイラルです。

 

しかし、ここで
理解していただきたいことがあります。

 

継続できないのは、
先生の意思が弱いからではありません。

 

性格の問題でもなければ、
才能の問題でもありません。

 

ただ単に、
「継続についての知識」が足りないだけ
なのです。

継続力は「技術」である

多くの歯科医師が誤解しています。

 

「継続できないのは自分の意思が弱いから」
「根性が足りないから」

違います。そうではありません。

 

継続は、意思の強さではなく
「技術」なのです。

 

もちろん技術がなくても
精神力で継続することは可能です。
しかしそのしんどさは、あなたもこれまでに
いやというほど経験してきたはずです。

 

あなたも学生時代、
解剖学や生理学を学んだはずです。

 

開業後は、
インプラントやマイクロスコープといった
高度な技術も習得してきました。

 

それらはすべて、
「学べば身につく技術」でした。

 

継続も同じです。
学べば身につく技術なのです。

 

たとえば、
毎朝の診療前ミーティング。

 

これを継続したいなら、
意思の力に頼ってはいけません。

 

・毎朝8時45分に自動でアラームが鳴る
・椅子を前日夜に円形に並べておく
・議題は前日までにホワイトボードに書き出す

 

こうした「仕組み」を作れば、
意思の強さに関係なく継続できます。

 

あるいは、
月1回の経営数値の確認。
これを継続したいなら、

 

・毎月25日にカレンダーにアポを入れる
・その日は診療を30分早く切り上げる
・確認すべき数値をチェックリスト化しておく

 

こうすれば、「今月もやろう」と
決意する必要すらなくなります。

 

継続のための技術は、いくらでもあります。

 

環境を整える技術、習慣化の技術、
モチベーションに頼らない仕組みの技術。
これらを学べば、あなたは確実に変わります。

 

なぜなら先生は、
「学んだことを習得する能力」を
すでに証明している
からです。

 

国家試験を突破し、
臨床技術を磨き続けてきた先生なら、
継続の技術も必ず身につけられます。

 

必要なのは、その方法を知ることだけです。

まとめ:明日から始める「継続の技術」

今日お伝えしたかったのは、シンプルな事実です。

経営改善がうまくいかないのは、
先生の能力不足ではない。

ただ「継続の技術」を
学んでいないだけだということ。

 

臨床技術を学ぶように、
継続の技術も学べます。

そして一度身につければ、
あらゆる場面で応用できます。

 

経営改善だけでなく、
スタッフ育成も、
自己研鑽も、
すべてにおいて
先生の人生が変わります。

 

まず今日、
1つだけ実践してみてください。

明日やりたいことを1つ決めて、
それを「いつ」「どこで」「何を使って」
やるのかを具体的に書き出す。

たったこれだけです。

 

意思の力ではなく、
仕組みの力で動き始める。

それが継続の技術の
第一歩です。

先生なら、必ずできます。

 


 

先生の歯科医院、まだまだ伸び代があります!
その疑問や悩み、気軽に話してみませんか?

 

★誰にも知られず、どんなことでもお話しください!
『トライアルセッション(お試しコンサルティング)』

※品質は通常のコンサルティングと変わりません。
※2回目以降の継続を強制することはありません。
※その他のサービスを売り込むこともありません。

詳細はこちら
https://120percent-inc.com/contents/trial-session/


 

★根本的な原理原則に基づく自費率アップへのセミナー
 『高額でも患者から 治療をお願いされる3つの秘訣』

猛烈にプッシュしなくても高額な診療が次々決まる!
口下手でも、プレゼンにシステムがなくても大丈夫

詳細はこちら
https://wp.me/P6asQv-ps


 

★王道的なのに盲点な「コレ」を少人数セミナーで!
 『良質な患者でアポイントを埋め尽くす3つの急所』

良質な患者に数多く愛され通院してもらう
魔法のような集患の手立ては存在しません!

詳細はこちら
https://wp.me/P6asQv-rE

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あなたの歯科医院の繁盛と
あなたの成功を真剣に願っています!!

もしあなたに質問・疑問等がありましたら、
遠慮なく“近”まで質問フォームからお問い合わせください。

   ↓↓↓↓↓↓↓↓
質問フォームへ

※ 3営業日以内に返信いたします。

=========================

歯科医師
歯科医院の集患・経営、
ブランド構築コンサルタント

株式会社120パーセント
代表取締役  近  義武

関連記事

  1. knowhow

    成功する歯科医院の共通点!経営を躍進させる投資と行動の秘訣

  2. 『患者が悪い』は思い込み!天候対策で学ぶ経営者マインドの転換

  3. 「患者の区別」は差別ではない !経営安定化に必須の患者対応

  4. 予約患者の減少

    歯科医院の「診療時間短縮・残業禁止日」メリット・デメリット(中編)

  5. 歯科医院経営の本質的ジレンマ〜プロフェッショナルとビジネスオーナーの二…

  6. 備えあれば憂いなし

    給付金、助成金、補助金、貸付…あなたの歯科医院はどうしますか?

  7. staff management

    スタッフ不足もあなたの胸三寸?そんなバカな…

  8. 残業廃止・時短

    歯科医院の「診療時間短縮・残業禁止日」メリット・デメリット(前編)

Category