先日、ある歯科医院の院長から
「ホームページを作ったのに、新患がほとんど来ない」
という相談を受けました。
実際にそのホームページを確認してみて、
決定的に欠けていたのは「最初の1秒で患者の目を引く要素」です。
あなたの歯科医院のホームページはどうでしょうか?
せっかく高額な費用をかけて作成しても
患者に見てもらえなければまったく意味がありません。
実は多くの歯科医院がこの「第一印象」という点で
大きなチャンスを逃しています。
私が歯科医院のコンサルティングする中で
よく感じることは、臨床技術に自信のある先生ほど
「内容の充実」に目が行きがちだという事実です。
もちろん治療内容や院内設備の説明は重要ですが、
それ以前に「見てもらえるか」という
根本的な問題があるのです。
あなたがどんなに優れた治療を提供できても、
ホームページの最初の印象で患者を逃がしていては
その技術を活かすチャンスすら得られません。
患者はあなたのホームページを1秒で判断する
以前は「3秒ルール」と言われていました。
ユーザーがあるウェブサイトを見るか見ないかを決めるのに
3秒かかるという法則です。
しかし、デジタル環境が進化した現在、
この「3秒」が「1秒」に短縮されています。
特に歯科医院を探している患者は、複数の歯科医院の
ホームページを次々と開いて比較検討します。
その際、最初の1秒で
「このサイトをさらに見るか」「すぐに閉じるか」を
判断しているのです。
考えてみてください。
あなた自身がレストランを探すとき、
魅力的な料理写真がないサイトに長居しますか?
患者も同じ心理で動いています。
彼らは歯科医院の選択に不安を抱えており、
その不安を和らげてくれそうな
安心感のあるホームページを求めています。
つまり、最初の印象で患者の心を掴めなければ、
あなたの優れた技術や親身な対応といった
強みを伝えるチャンスすら失ってしまうのです。
この「1秒の戦い」に勝つためには、
パッと見の印象を最適化する必要があります。
さらに言えば、スマートフォンからのアクセスが
7割を超える現在では、この傾向がより顕著です。
患者の心を掴2つの核心要素
では、具体的に何を改善すれば
患者の目を引くホームページになるのか?
それは「キャッチコピー」と「トップのメイン画像」です。
この2つの要素こそが、患者があなたの歯科医院を
選ぶかどうかを決める最重要ポイントなのです。
キャッチコピー
多くの歯科医院が「痛くない治療」「丁寧な説明」
といった当たり前のフレーズを使っています。
しかし、これでは他院との差別化ができません。
効果的なキャッチコピーとは、
患者の悩みや願望に直接響くものです。
例えば「忙しいあなたに、待ち時間ゼロの予約制診療」
「入れ歯の悩みを解消する、精密適合技術」
といった具体的なベネフィットを示すものが患者の心を掴みます。
トップのメイン画像
ここで多くの歯科医院が陥る罠は、
高価な医療機器や院内設備の写真を
前面に出してしまうことです。
実は患者が最も知りたいのは、
「どんな先生が診てくれるのか」
「どんな雰囲気の歯科医院なのか」という点です。
院長先生の笑顔の写真や、
スタッフと患者の温かいコミュニケーションシーンなど、
人の表情が映った画像が最も効果的です。
ある私のクライアント医院では、トップ画像を
患者に優しく説明する院長の写真に変更しただけで、
新患数が1.5倍に増加しました。
この2つの要素は真剣に考え抜く価値があります。
なぜなら、どれだけ素晴らしい治療内容や
詳細な料金表を掲載していても、最初の印象で患者に
「閉じるボタン」を押されてしまっては何の意味もないからです。
先生の臨床技術をどれだけ丁寧に説明しても、
その前に患者の興味を引かなければ伝わることはありません。
今日からホームページの印象改善!
それでは具体的に、あなたの歯科医院の
ホームページをどう改善すれば良いのでしょうか?
まず今すぐできることは、実際の患者の目線で
ホームページを確認することです。
スマートフォンで自院のサイトを開き、
最初の1秒で何が目に入るか客観的に評価してみてください。
そして、次の3つのポイントをチェックしてみましょう。
1. キャッチコピーは、患者の悩みを
解決する具体的なベネフィットを示していますか?
2. メイン画像は人の表情や
温かみのある雰囲気を伝えていますか?
3. 画面の最初の部分(ファーストビュー)に
患者が次のアクションを取りやすい要素がありますか?
もし改善点があれば、
まずはこの3点から手をつけることをお勧めします。
第一印象の改善だけで、あなたの歯科医院の新患獲得率は
大きく変わる可能性があります。
技術に自信がある先生ほど、その技術を患者に伝えるための
「入口」を整備することが重要です。
患者はあなたの治療の質を知る前に、
ホームページの質で判断しているのです。