“問題ないのに通院する必要ある？”予防歯科の価値観を浸透させる戦略

“共通の敵”戦略

多くの歯科医院が抱える最大の壁。

それは患者が「歯医者は痛くなったら行くところ」
という古い価値観に縛られていることです。

この価値観を変えない限り、
予防歯科や定期メンテナンスの収益化は難しく、
医院経営の安定も望めません。

欧米では「歯科医院は口腔健康を維持するために
定期的に通うところ」という価値観が
当たり前になっています。

では、日本の患者の価値観を
どうすれば変えられるのか？

そこで効果を発揮するのが
「共通の敵」戦略です。

患者と歯科医院が同じ側に立ち、
共に戦うべき「敵」を設定することで、
患者の価値観を書き換えていくのです。

これから、多くの成功事例をもとに、
この戦略の実践方法をお伝えします。

患者は予防に価値を見出さない？

先生は患者からこんな言葉を
聞いたことがありませんか？

「痛くない、問題もないのに、
なぜ歯医者に行かなければならないの？」

これが日本の歯科医療における
最大の障壁です。

多くの患者にとって歯科医院とは
「問題解決の場所」でしかありません。

歯が痛くなった時、折れた時、
何か異常を感じた時だけ訪れる…
それが一般的な認識なのです。

欧米では子供の頃から半年に一度の
歯科健診が習慣化されています。

日本でも健康診断は当たり前に受けるのに、
なぜ歯科では浸透していないのでしょうか？

一つは、痛みなどの自覚症状がない限り
「問題ない」と考える文化的背景があります。

もう一つは、予防の効果が見えにくい特性。

健康な歯を守る行為は、結果として
「何も起きない」状態を維持するだけで、
その価値を実感しにくいのです。

さらに、長年にわたり保険診療の中で
予防歯科が軽視されてきた歴史も影響しています。

こうした現状を変えるには
患者の価値観自体を
書き換える必要があるのです。

そして最も効果的な方法が
「共通の敵」を設定し、
患者との協力関係を構築することです。

“共通の敵”を設定する戦略

「共通の敵」戦略とは、
患者と歯科医院が同じ立場で
一緒に闘うべき対象を明確にする方法です。

これにより患者は
「先生は味方だ」と感じるようになります。

では、具体的にどんな「敵」を
設定すればよいのでしょう。
まず効果的なのが…

この記事の公開は2026年4月30日まで