ブランド歯科医院の構築

歯科医院の持続的成長を実現する “真似されにくい差別化”

なぜ今、差別化なのか

突然ですが、あなたの歯科医院の周囲を思い起こしてください。
半径2km以内に競合歯科医院はいくつありますか?

 

恐らく5年前、10年前と比べて増えているのではないでしょうか。

 

現在の日本には約6万7千の歯科医療機関があります。
患者からは「どこも同じ」と思われがちな環境で、
あなたの歯科医院が選ばれるために必要なのが「差別化」です。

 

「うちは丁寧な治療を心がけています」
「患者さんに寄り添った診療をします」

 

こういった言葉は、ほぼすべての歯科医院が
掲げているフレーズではないでしょうか。

 

実は、これらはもはや「当たり前」のことで、
患者の心には”差別化”要員として響かなくなっています。

 

多くの歯科医院の経営改善に携わってきた視点で言うと
成功している歯科医院には共通点があります。

 

それは「他の歯科医院から真似されにくい差別化」を
確立していることです。

 

単に最新設備を導入したり、
内装をリニューアルしたりする表面的な差別化ではなく、
他院が簡単に模倣できない本質的な価値を提供しているのです。

 

差別化ができていないと、必然的に患者は
便利な立地や価格の安さで医院を選ぶようになります。

 

それは医療の質や院長の技術力とは無関係に、
患者を失うことを意味します。

 

多くの院長先生は「医療技術には自信がある」と言います。
しかし残念ながら、患者はその技術力の差を
正確に判断することができません。

 

だからこそ、
「目に見える差別化」と「体験を通じた差別化」
今の時代には不可欠なのです。

 

そして最も重要なのは、その差別化が「真似されにくい」こと」
これこそが長期的な経営安定の鍵となります。

真似されない差別化の本質

差別化に成功した歯科医院でも、多くが数年後に
その効果を失っているのをご存知でしょうか?

 

なぜなら、効果的な差別化はすぐに
周囲の医院に真似されるからです。

 

たとえば、ある地域で初めて
「痛くない麻酔注射」をうたった歯科医院が
患者を集めることに成功したとしましょう。

 

しかし、その評判を聞いた周辺の歯科医院が
新たに麻酔器を導入し、同様に「痛くない麻酔注射」の
アピールを始めればどうなるでしょうか。

 

差別化ポイントはあっという間に「当たり前」になり、
患者を引きつける魅力を失ってしまいます。
これが「差別化ポイントのコモディティ化」です。

 

実は、効果的な差別化戦略の本質は
「簡単に真似されない仕組み」にあります。

 

「真似されない」とは、
完全に不可能という意味ではありません。

 

他院がその差別化を実現するためには、

「高すぎるコストがかかる」
「長い時間を要する」
「特別なスキルが必要」
「特殊な環境条件が必要」

など、何らかの「参入障壁」が存在する
状態を指します。

 

例えば、10年かけて培った特殊な治療技術や体系、
独自に開発した患者管理システム、
院長自身の人間的魅力などは簡単に真似できません。

 

例えばある歯科クリニックでは、
矯正治療と一般歯科を組み合わせた、
包括的な治療計画を提供していました。

 

この医院は単にアライナー矯正を導入しただけでなく、
院長自身が3年間にわたり矯正の教育を受け、
院内の全スタッフにもトレーニングを実施しました。

 

他院が真似しようとすれば、
同じ3年以上の時間と人材育成のコストがかかります。

 

つまり「真似されにくい差別化」とは、
時間、コスト、専門性、人的要素など複数の要素が
重なり合った結果として生まれるものなのです。

 

あなたの歯科医院の差別化ポイントは、
他院が簡単に真似できないものですか?

 

もし明日にでも競合に真似されるような差別化策なら、
その効果は一時的なものに過ぎないことを
理解しておく必要があります。

真似されにくい7つの差別化要素

では具体的に、歯科医院で実現可能な
「真似されにくい差別化要素」を7つ紹介します。

 

これらは単独でも効果がありますが、
複数組み合わせるとさらに強力な参入障壁となります。

 

障壁1. 導入コスト

高額な医療機器は一定の差別化になりますが、
それだけでは不十分です。

 

たとえば、歯科用CTとマイクロスコープを組み合わせた
精密根管治療システムの導入は、
合計で千万円単位での投資が必要になります。

 

この投資規模は多くの競合医院にとって容易ではなく、
それなりの期間の差別化の効果持続が期待できます。

 

障壁2. 習熟に必要な時間

インプラント治療の高度な技術や、
顎関節症の専門的治療法など、
習得に複数年を要するスキルは
強力な差別化要素となります。

 

特に重要なのは、
その技術を「見える化」して患者に伝えること。
難しい技術も伝わらなければ、差別化にはなりません。

 

障壁3. 必要な手間

例えば、治療後も定期的に患者をフォローする
独自のリコールシステムの構築。

 

単なるハガキ送付ではなく、患者ごとに
カスタマイズされた予防プログラムの提供など、
手間のかかるサービスは簡単には真似できません。

 

障壁4. 人的資源の活用

歯科衛生士による予防処置の充実や、
受付スタッフの接遇教育の徹底など、
人材育成に力を入れる差別化は効果的です。

 

”全スタッフが患者の名前と治療履歴を記憶”
といったチーム力は、他院が一朝一夕に
真似できるものではありません。

 

ただし、歯科医院経営がスタッフへの
依存状態になる可能性には注意が必要です。

 

障壁5. 属人的要素

院長自身の人間性や専門性を前面に出した
ブランディングも強力です。

 

例えば、審美歯科に特化した講演活動や
出版、メディア出演を重ねることで築く
「その道の専門家」としての地位は、
他の歯科医師には真似ができません。

 

障壁6. 環境の特殊性

立地条件や診療圏の特性を活かした戦略も効果的です。

 

例えば、オフィス街の歯科医院なら
「早朝・夜間」の診療時間設定や、
ランチタイム短時間治療メニューなど、
その環境でしか成立しない差別化があります。

 

障壁7. その他の要素(院長の経歴や理念)

例えば「大学病院で10年間口腔外科に従事した経験」や
「障害者歯科への深い理解と対応力」など、
院長のバックグラウンドを生かした差別化は
他院では決して真似できません。

 

これらの要素は、単独ではなく組み合わせることで
より強力な差別化の武器となります。

 

あなたの歯科医院には、これらのうち
どの要素がすでに存在しているでしょうか?

差別化の落とし穴 – 最新機器導入

「うちはCAD/CAMを導入したから他院と違う」
「最新の口腔内スキャナーで差別化できる」

 

こう考えていませんか?
最新機器による差別化は、実は寿命が短いものの1つです。

 

確かに導入初期は、高額な投資と使いこなすための
技術習得が必要なため、それなりの差別化になります。

 

しかし、医療機器の世界では新しい技術が
驚くべき速さで普及していきます。

 

わずか2~3年で、より使いやすく安価なモデルが登場し、
競合医院が続々と導入します。

 

さらに、メーカーは機器の操作性を向上させるため、
「誰でも簡単に使える」方向に進化させます。

 

つまり、あなたが苦労して習得した技術的優位性は、
新しい機種の登場とともに価値を失うのです。

 

私の知る限り、設備投資だけに依存した差別化戦略で
長期的に成功している歯科医院は一つもありません。

 

機器による差別化は、あくまで総合的な差別化戦略の
一部として位置づけるべきなのです。

あなただけの差別化戦略

ここまで「真似されにくい差別化」の重要性と
具体的な要素についてお伝えしてきました。

 

では最後に、明日から始められる
差別化戦略の構築ステップをご紹介します。

 

STEP1: 自院の強みを徹底分析

まずは院長である先生自身の強み、得意な治療、
スタッフの特性、立地条件、これまでの人生経験など、
すでに持っている差別化の種を洗い出してください。

 

STEP2: 組み合わせによる独自性を考える

単一の要素ではなく、複数の要素を組み合わせた
独自の価値提供を考えます。

 

例えば「小児歯科×予防歯科×土日診療」といった
複合的な差別化です。

 

STEP3: 真似のしづらさをチェック

考えた差別化戦略が他院に真似されるまでに
どれくらいの時間とコストがかかるか検証します。

 

3年以上かかるものが理想的です。

 

STEP4: 小さく始めてみる

完璧を求めず、まずは小規模に実践し、
患者の反応を見ながら調整していきましょう。

 

差別化は一朝一夕で完成するものではなく、
日々の積み重ねによって築かれていくものです。

 

また、どんなに素晴らしい差別化でも、
患者に伝わる伝達手段や表現にも試行錯誤が必要です。

 

忘れないでください。
最も真似されにくい差別化は、”あなた自身”です。

 

あなたの人生経験、価値観、人間性を反映した歯科医院は、
この世に二つとないものになります。

 

真の差別化は、「他院と違うこと」ではなく
「あなただけにできること」を追求した先に見つかるのです。

 


 

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歯科医師
歯科医院の集患・経営、
ブランド構築コンサルタント

株式会社120パーセント
代表取締役  近  義武

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